第74回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 2267
当社取締役会の意見
ア.当社の取締役報酬の決定プロセス
当社は、取締役の報酬等に係る事項について、指名・報酬諮問委員会の答申を踏まえ、取締役会で決議しております。ただし、金銭による固定報酬および業績連動報酬に関する個人別の報酬額については、取締役会の委任を受けて指名・報酬諮問委員会が決定しております。
イ.役員報酬制度の改定について
当社は、2026年2月10日開催の取締役会において、取締役(社外取締役および非常勤取締役を除きます。以下、「対象取締役」といいます。)の報酬と当社の中長期的な企業価値および株主価値との連動性を一層明確にすることで、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブを与えるとともに、対象取締役と株主さまとの価値共有を更に進めることを目的として、対象取締役の株式報酬制度を改定することを決定しました(以下、改定後の役員報酬制度を「本株式報酬制度」といいます。)。
本株式報酬制度は、現行の非業績連動型株式報酬のみで構成される制度を、非業績連動型株式報酬と業績連動型株式報酬から構成される株式報酬制度(株式給付信託)へと改定するものであり、業績連動型株式報酬の算定指標については、資本効率性、株主さまとの価値共有、人的資本経営等の観点から、「ROE」「相対TSR」および「ワークエンゲージメントスコア」を用いる予定としております。本株式報酬制度は、本定時株主総会における第2号議案の承認決議を経た後に適用する予定です。
また、当社は、短期的な業績のみならず、中長期的な企業価値および株主価値の向上に対する意識を一層高めることが重要であるという考えのもと、本株式報酬制度への改定後の対象取締役の報酬の構成比率については、固定報酬:短期インセンティブ報酬(金銭):長期インセンティブ報酬(株式)を、現状の70:15:15から60:15:25へと変更し、株式報酬の比率を引き上げる設計とすることといたしました。当該報酬構成比率については、日本国内における当社と同業の上場企業における取締役報酬の構成や水準等を参考としつつ、指名・報酬諮問委員会において検討し、取締役会で決議したものとなります。
当社としましては、当社の短期の業績と中長期的な企業価値の向上との連動を重視し、株主さまとの価値を共有できるバランスのとれた本株式報酬制度の役員報酬体系が、当社の企業価値の持続的な向上に資すると考えております。
なお、本株式報酬制度の詳細につきましては、当社が2026年2月10日に公表した「株式報酬制度の改定に関するお知らせ」(https://www.yakult.co.jp/company/news/article.php?num=1820)および同年5月12日に公表した「株式報酬制度の改定に伴う新たな株式報酬制度に関するお知らせ」(https://www.yakult.co.jp/company/news/article.php?num=1846)をご参照ください。
ウ.本議案の株式報酬を導入する必要がないと考える理由
本議案は、対象取締役に対する株式報酬に関して、ROEおよびTSR(株主総利回り)を含む業績連動型で、業績基準を満たす場合には、累計で固定報酬の3倍相当の譲渡制限付株式を3年で付与するように設計された譲渡制限付株式報酬(年額800百万円以内、発行または処分される普通株式の株式数 年30万株以内)の導入を求めるものです。
本議案に基づく譲渡制限付株式報酬制度が導入された場合、取締役の固定報酬の3倍相当の譲渡制限付株式を3年間という短期間で付与することが可能となりますが、その結果、取締役に対して中長期的な安定成長を度外視した短期的な利益追求や、過度なリスクテイクを動機づけるおそれがあり、中長期的な企業価値向上を損なう可能性も否定できません。
また、本株式報酬制度においては、対象取締役の報酬の構成比率について、固定報酬:短期インセンティブ報酬(金銭):長期インセンティブ報酬(株式)を、60:15:25へと変更するとともに、「ROE」や「相対TSR」を算定指標として採用しつつ、中長期的な企業価値向上に向けた適正なインセンティブとして機能するよう報酬体系全体のバランスに配慮した制度設計としており、対象取締役が株主さまと同一の目線を十分に共有できる仕組みとなっております。さらに、対象取締役の退任時まで継続保有させる制度設計としていることから、より中長期的な視点での株主価値の共有が可能であると考えております。
以上の理由から、当社取締役会は、本議案に反対いたします。
なお、本取締役会意見は、指名・報酬諮問委員会による審議および答申を踏まえ、取締役会で決議しております。
当社は今後も、企業価値向上に資する報酬制度に向けて、指名・報酬諮問委員会および取締役会において検討を進めてまいります。