株主の皆さまへ

 株主・投資家の皆さまには、ご支援、ご愛顧を心より感謝申し上げます。

 2019年度は、少子高齢化に伴う労働力の減少、人件費の高騰、消費税増税、相次ぐ自然災害等、外食にとって厳しい経営環境となりました。一方で、東京オリンピック・パラリンピックの開催や消費者のライフスタイルの変化による喫食の増加等、景気回復への期待はあるものの、政治・経済の変動リスク、また世界的に広がりを見せる疾病リスク等、消費を下押しする要素が存在しております。

 このような社会の変化に対応できる組織体制を構築し、持続的な成長を目指すために、当社は「店舗と従業員への投資」を最優先し、IT・デジタルの活用を通じたさまざまな施策の準備を進めてまいりました。いよいよ今年から生産性の向上とサービス向上の両立を図る「営業主導型の構造改革」を実行に移します。一つには個店ごとの営業体制からエリア単位の営業体制に移行し、安定した人員配置による効率的かつ強固な店舗運営力を確立いたします。次に、お客様満足度の向上と従業員の生産性向上を目的として2019年2月からガストに導入を開始した「デジタルメニューブック」の配備を、2020年上半期には全店で完了いたします。今後ともデジタルデバイスの利活用を促進し、お客様とのコミュニケーションの円滑化と店舗サービスのさらなる向上に取り組んでまいります。

 販促活動につきましては、開発してきたデジタルプロモーションシステムをより一層進化させ、お客様のライフスタイルに合致した情報を的確にお届けするとともに、手配りチラシや新聞チラシといった従来型の販促手法と合わせて、地域に密着した活動を展開いたします。

 外食市場は競争が激しさを増しています。人件費を始めとするコスト上昇に対応するために最も重要なことは、当社のテーブルサービスレストラン専門集団としての価値の源泉を磨き込むことにより競争優位性を維持し、成長を維持することと考えています。そのために購買・生産における高加工度商品の開発・製造やデジタライゼーション、営業時間の最適化等、店舗従業員の負荷を軽減することで作業を効率化し、そのことによってサービス全体の水準を向上させます。こうした一つひとつの改善を地道に行っていくことがお客様の満足度向上につながり、持続的な成長を遂げることができると確信しております。

 また、お客様に支持されるレストランであり続けるためには、当社が国内外の環境面、社会面、また従業員の働き方などの課題解決に積極的に取り組んでいくことが重要と考えております。2019年度にはお客様および従業員の受動喫煙防止を目的として全店で敷地内全面禁煙化を実施しました。また、CO2排出量削減のため、石油由来のプラスチック製レジ袋を植物由来のバイオマスに切り替えております。働き方改革を推進し、店舗の営業時間や年末年始の店舗営業の見直しなど、従業員の職場環境改善にも継続して取り組みました。2020年以降もESGおよびSDGs(持続可能な開発目標)を積極的に経営に取り込んだ事業活動に努めてまいります。

 当社は、将来の事業展開と企業価値の向上に向けた設備投資等に備えて内部留保を確保しつつ、株主の皆様に継続的な配当を実施していくことを基本方針としております。2020年12月期の配当につきましては、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行う方針とさせていただくこととし、1株当たり年間19円(うち中間配当9円)を予定しております。

 今後も当社株式への投資の魅力を高めることで、皆さまに当社をより一層ご理解いただき、継続的なご支援を賜るよう一層の努力をしてまいります。

 株主の皆さまにおかれましては、今後とも一層のご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


株式会社すかいらーくホールディングス
代表取締役会長兼社長


2020/03/27 12:00:00 +0900
外部サイトへ移動します 移動 ×