中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題

2021年-2023年 中期経営計画

 2021年から始まった今中期経営計画は、短中期の課題解決を通じ、長期的な成長に繋がる基盤の構築とコロナ禍以前(2019年)の売上高・営業利益水準の回復を目指し、取り組んでまいりましたが、初年度の進捗状況に加え、計画策定時点の前提条件に変化が生じていること等から、2023年の経営指標をアップデートすることといたしました。売上高は2,050億円~2,150億円とし、営業利益は12%以上の営業利益率の達成を目指します。また、ROEについては9%以上を目標に置き、配当性向は引き続き60%以上としています。これらの経営指標達成に向け、重点戦略についても見直し、以下の通り取り組んでまいります。

❶国内ダイレクトセリングの進化

POLAブランド

ダイレクトセリングを生かした独自のOMO構築、顧客体験を向上
・お客さまが選択できる多様なチャネル設計、利便性向上。
・全てのタッチポイントでパーソナライズされたコミュニケーション提供。

オンライン・オフラインの枠を超えたコミュニケーションでロイヤル顧客拡大、顧客基盤安定化
<オンライン>
・デジタル接点から、リアル店舗への来店に繋げるための導線整備。
・オンライン決済、直送システムを導入。
・ビューティーディレクターのオンライン活動を手数料へ反映。
<オフライン>
・エステや対面接客等、店舗ならではの提供価値を重視し、お客さまとのエンゲージメントを高め、継続率の高い安定した顧客基盤を構築。
・OMOの浸透、拡大に経営資源を集中し、ビジネスパートナーの評価はLTV向上への貢献をより評価する仕組みに改定。
・高LTVを実現する委託販売の法人化を加速。

ORBISブランド

独自のCRMでブランドとの接触頻度を高めLTV向上、成長トレンドへ回帰
・従来の「購買・属性データ」に加え「興味・嗜好データ」を統合、活用することで顧客分析を高度化、オルビス独自のカスタマーデータプラットフォームを構築。
・ブランド体験の基軸となるアプリを更に進化させ、AI等を活用した体験コンテンツの拡充や蓄積したデータに基づく精度の高いコミュニケーションにより、ブランドとの接触機会を増加し、高LTVを実現。

スキンケア領域の戦略的拡張でターゲット市場規模を拡大、商品特性に応じたチャネル展開
・市場の成長を見込む敏感肌市場へニキビケアシリーズを投入。
・黎明期であるメンズ市場を重点セグメントに設定、シェアの拡大に向け集中投資。

顧客体験を重視した創業35周年企画
・大型商品を投入し、大々的なマーケティングプランを実行。
・キャンペーン色を抑え、顧客体験を軸にした国内化粧品トップクラスのDtoCブランドへ。


❷海外事業の利益ある成長

POLAブランド

2029年までに海外・国内の小売売上高比率50:50を目指し成長加速
・最重点市場を中国に設定。B.Aシリーズを軸に差別性の高いフェイシャルエステを提供する店舗を中心に出店を継続。
・顧客接点の拡大を目的として、中国免税チャネルへの出店、ECプラットフォームの拡充も継続。
・利益を伴う成長を前提としながら、積極的なブランディング・プロモーション投資を実行。
・将来のブランド棄損リスクに繋がるCtoC市場への流通を抑制。グローバルブランディングを強化。

Jurliqueブランド

重点市場(中国)での成長加速、トップライン拡大
・中国市場はスキンケアに集中、スタープロダクトを中心に新規顧客の獲得、オンライン売上拡大。
・豪州はCRMを強化し、継続顧客への転換を促進し、LTV向上の実現。
・新たなブランド戦略を本国から展開し、ホリスティックアプローチを強化。
・早期の黒字化に向けて、固定費の削減を継続的に実行。

ORBISブランド

中国を今後の成長ドライバーに定め、積極的な投資による成長加速
・既存のオンラインチャネルに加えて、今後拡大が見込める内陸部都市の中間層をターゲットとしたオフライン展開の拡大。
・顧客接点の拡大とブランド認知向上に向けた投資の強化。

THREEブランド

中国市場への本格的な進出、積極的な投資により成長加速
・従来の免税店に加え、中国ローカル市場への進出。
・EC及び店舗の両チャネルで迅速に顧客接点の拡大に着手。


❸育成ブランドの利益貢献

THREEブランド Amplitudeブランド ITRIMブランド FIVEISM×THREEブランド

2024年 ACRO全体での黒字化達成に向けた抜本的な構造改革を継続
・ECへのチャネルシフトを進め、店舗の戦略的な圧縮による固定費の削減。
・本部のブランド運営体制を再編し、組織効率化による固定費の削減。
・商品の企画、設計、開発フロー再構築とSKUの絞り込みに加え、スキンケア比率を向上させ、原価率を低減。

DECENCIAブランド

敏感肌市場におけるブランド認知拡大
・差別性の高い新製品を軸に敏感肌市場におけるプレステージブランドとしての認知拡大。
・中国での本格展開を開始し、越境ECの成功モデルを構築。


❹経営基盤の強化

研究開発

新たな価値を創出する「基盤研究」・「新剤型研究」の強化
・新剤型研究の強化と高付加価値商品の生産機能を担う、TDC (Technical Development Center)新設。
・基盤研究への投資シフト。

サステナビリティ

新サステナビリティプランの実行
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による急激な社会変化に対応し、刷新したサステナビリティプランの重点KPIを役員中長期インセンティブ(業績連動型株式報酬)に連動させ、実効性向上。


❺新ブランド、“美” に関する領域拡張

新ブランド創出、ポートフォリオ強化
・CVC事業を通じ、D2C、ビューティーテック領域の投資先とのオープンイノベーションにより、新ブランドの創出やM&Aによる子会社化。

新たな領域への事業展開の検討開始
・化粧品を中心とした既存のビジネスから、商材やサービス範囲の拡張に向けて、グループの中長期的な成長を実現する新たなビジネスの創出。

社内ベンチャー制度の刷新
・従来の定期募集型から、検証と投資判断を担うBrand Development Studioを新たに設置し、アイディア・仮説検証のスキームを常態化することで、事業立案、事業化検証の継続的な実行。


長期経営計画・VISION 2029

 当社グループは、2029年で創業100周年を迎えます。この新たな節目に向けて、長期経営計画「VISION 2029」を策定いたしました。次の100年のスタートに向けて「多様化する『美』の価値観に応える個性的な事業の集合体」を、2029年の目指すべき姿に置き、従来の化粧品を中心とした価値提供に加え、身体や心の健康、幸せといった、より広義の概念、そして社会の領域へ事業ポートフォリオを拡充し、国内外においてサステナブルな事業成長を目指してまいります。


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2022/03/25 15:00:00 +0900
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