事業の経過及びその成果

当期の事業環境
 当期の当社グループを取り巻く事業環境は、主要国間の通商摩擦や英国のEU離脱問題など先行き不透明な要素があったものの、総じて緩やかな回復基調となりました。海外は、米国経済は良好な雇用・所得環境を背景に好調に推移したほか、欧州でも英国のEU離脱問題による混乱はありましたが景気は緩やかな回復を持続しました。一方、中国では、通商問題等の影響により経済成長に減速感が強まりました。日本は、雇用・所得環境の改善などにより、内需主導の緩やかな景気回復が続きました。

事業の概況
 このような状況の中、当社グループは、中期経営計画「構造改革ステージ2」の最終年度となる当期におきましても、「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を両立する魅力ある商品をお届けするとともに、全領域でビジネスの質的成長を目指し、ブランド価値の更なる向上に向けて取り組んでまいりました。
 具体的には、新世代商品の第一弾として新型「MAZDA3」を発表し、北米より販売を開始するとともに、本年3月には、新世代商品の第二弾となる新型コンパクトクロスオーバーSUV「マツダ CX-30(シーエックスサーティー)」をジュネーブモーターショーにて世界初公開しました。今後も、お客さまに日常のさまざまなシーンで「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を感じていただける商品を提供してまいります。

<商品>
 日本市場には、昨年5月に「マツダ CX-3」、同年6月に「マツダ アテンザ」、同年8月に「マツダ デミオ」の商品改良モデルを導入したほか、同年11月には、高速走行時の車線変更や雪道など滑りやすい路面環境においても、より安心感の高い動きを提供する「G-ベクタリング コントロール プラス」を搭載した「マツダ CX-5」、「マツダ CX-8」の商品改良モデルを導入しました。「CX-8」は昨年5月、JNCAP自動車アセスメントにおいて、「衝突安全性能評価ファイブスター賞」を受験車中最高得点で受賞、同年11月には「2018~2019 日本自動車殿堂カーオブザイヤー」を受賞しており、高く評価されております。
 また、新世代商品第一弾となる新型「MAZDA3」は、深化した「魂動デザイン」に加え、人間の持つバランス能力を最大限に引き出すことを追求した新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー)」や「SKYACTIV-X(スカイアクティブ エックス)」をはじめとする最新のSKYACTIVエンジンシリーズを搭載しており、本年1月に北米より販売を開始しました。新世代商品第二弾となる新型「CX-30」は、当社の新たな基幹車種として、今夏より欧州から順次販売を開始する予定です。

<研究開発>
 昨年10月、当社ならではの「人間中心」の開発哲学にもとづき、日常の運転シーンにおいて、クルマと人の一体感が感じられ、ドライバーも同乗者も安心して乗っていられる「走る歓び」をさらに進化させるとともに、人間らしい心豊かな「生きる歓び」を実感できるカーライフの実現を目指した電動化とコネクティビティの技術戦略を公表しました。
 電動化技術においては、「Well-to-Wheel(燃料採掘から車両走行まで)」視点で企業平均CO2排出量を2050年までに2010年比90%削減することを視野に、2030年時点で生産するすべての車両に電動化技術を搭載予定です。また、電気自動車は、バッテリーのみで駆動するモデルと、ロータリーエンジンを組み合わせ、バッテリーが一定程度減ると発電し航続距離を延ばす新開発のロータリーエンジンレンジエクステンダーを搭載したモデルを開発します。コネクティビティ技術においては、人と人、人と社会をつなげることで、社会構造の変化にともなう、人と人とのつながりの希薄化などの社会的な課題解決に貢献します。

<生産>
 国内生産については、昨年5月、生産累計台数が5,000万台を達成しました。これは、1931年10月に三輪トラックの生産を開始して以来、86年7か月での達成となります。
 平成30年7月豪雨では、本社工場及び防府工場の操業を一時的に休止したことや、操業再開後も、地域の復旧・復興を最優先とするため、交通網等への負荷に配慮して生産量を抑えた操業体制としたことから、一時、生産台数が減少しましたが、昨年9月に通常操業に復帰し、以後、生産効率化による増産などに取り組み、豪雨による影響の最小化を図りました。
 また、昨年8月、防府第2工場を2008年12月以来9年8か月ぶりに2直(昼・夜勤)操業としました。これによって、国内における車両生産拠点はすべて2直操業となりました。防府工場と本社工場の操業体制を合わせることで、さらに効率的で、需要に応じて柔軟な生産ができる体制を実現するとともに、お客さまにより迅速に高品質なマツダ車をお届けできる体制の整備を図ります。
 海外生産については、昨年3月に米国で完成車の生産を行う合弁新会社をトヨタ自動車株式会社と設立し、同年11月より工場建屋の建設を開始しており、2021年の生産開始に向けて着実に準備を進めています。

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2019/06/26 12:00:00 +0900
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