事業の経過及びその成果

当期の事業環境
 当期の当社グループを取り巻く事業環境は、米中貿易摩擦による中国での景気減速や英国のEU離脱問題等により、世界的に需要が前年比で悪化するなど、厳しい状況が続きました。加えて、第4四半期における新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界的に経済の先行きに対する不透明感が急速に高まりました。この感染症は、まず中国などの生産・サプライチェーンに影響を及ぼし、その後、世界的に感染が拡大し、各国での経済活動の停止や金融市場の混乱等に伴い、全市場での販売活動に大きな影響が出ています。
 また、自動車業界は今、100年に一度の変革期の中にあります。この変革期を乗り越え、持続的な成長を続けるために、昨年11月に公表した中期経営計画の推進に取り組むとともに、今後も、「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を両立する魅力ある商品をお届けしてまいります。

事業の概況
 中期経営計画の初年度である当期におきましては、昨年5月、新世代商品の第一弾である新型「MAZDA3」の日本での販売を開始いたしました。また、同年8月には、マツダブランドを鮮明にすべく「マツダ アテンザ」から車名変更し、新たに2.5Lガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を導入した「MAZDA6」、同年9月には「マツダ デミオ」から車名変更して新たなデザインと技術を取り入れた「MAZDA2」の販売を開始いたしました。
 さらに、新世代商品の第二弾である新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-30(シーエックス サーティー)」を同年9月より導入し、欧州・日本・米国など主要市場で順次販売を開始しました。「CX-30」は、世界的に成長を続けるSUV市場を見据えて新たにカーラインナップに追加したモデルであり、当社のブランドを牽引しビジネスを支える基幹車種のひとつとなる重要な商品です。
 「MAZDA3」と「CX-30」には、当社独自の燃焼制御技術「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)」によって、ガソリンエンジンにおける圧縮着火を世界で初めて実用化した新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を搭載し、欧州・日本市場で販売を開始しました。「SKYACTIV-X」は、ガソリンエンジンならではの高回転までの伸びの良さと、ディーゼルエンジンの優れた燃費・トルク・応答性といった特長を融合し、人馬一体の気持ちよい走りと優れた環境性能を両立したマツダ独自の新世代ガソリンエンジンです。加えて、マイルドハイブリッドシステム「M Hybrid(エムハイブリッド)」を採用することにより、滑らかで気持ちの良い走りと、効率的な燃料消費をサポートしています。
 「MAZDA3」は、昨年4月には世界で最も権威のあるデザイン賞のひとつである「2019年レッド・ドット賞:プロダクトデザインにおけるベスト・オブ・ザ・ベスト賞」、同年11月には、2019年「ウィメンズ・ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」において、最高賞である「Supreme Winner」及び「Family Car Category賞」を受賞したほか、「タイランド・カー・オブ・ザ・イヤー2019」や、マツダ車として初めての「2020中国カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。また、「CX-30」はドイツで最も権威のある自動車賞のひとつである「ゴールデンステアリングホイール賞(コンパクトSUV部門)」を受賞するなど、新世代商品は導入以来高く評価されております。
 また昨年10月には、第46回東京モーターショーにおいて、新世代商品の第三弾となる当社初の量産EVである新型「MAZDA MX-30(エムエックス サーティー)」を世界初公開しました。
 そして、昨年11月、小型オープンスポーツカー「マツダロードスター(初代)」が「日本自動車殿堂 歴史遺産車」に選定されました。ロードスターは、1989年の発売以来、30年にわたり、人馬一体の走りがもたらす、ライトウェイトスポーツカー特有の楽しさを一貫して提供し続けています。国や文化、世代を超えた多くのお客様からご支持をいただき、これまでの累計生産台数は100万台を超えています。日本だけでなく、「2人乗り小型オープンスポーツカー」生産累計世界一のギネス世界記録をはじめ、世界の国々でも200を超える賞を受賞しております。

 当社は本年1月30日に創立100周年を迎えることができました。当社を支えてくださいました株主の皆様に心より感謝申しあげます。そして、次の100年に向け、ステークホルダーの皆様との協業や共創を強化しながら、お客様に愛着を持っていただける独自性あふれる商品・技術・顧客体験の創造に、今後も挑戦し続けてまいります。

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2020/06/24 12:00:00 +0900
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