事業の経過及びその成果

当期の事業環境
 当期の当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症の世界的な再拡大により、各国での行動制限やロックダウン等が繰り返される一方で、欧米等での追加景気対策の実施や、需要拡大による企業業績の回復等を背景に、世界経済全体としては、回復基調に向かっておりました。しかしながら、年明け以降、需要の急拡大に伴うインフレ懸念の高まりや、中国での新型コロナウイルス感染症の拡大、ウクライナ情勢を巡る地政学的リスクの顕在化等により、先行き不透明な事業環境は依然として継続しております。
 このような状況の中、当社グループは、新型コロナウイルス感染症の再拡大や半導体の供給不足による減産に加え、原材料価格の高騰など外部環境の悪化があったものの、販売費用の抑制や単価改善など販売の質的改善、原価低減や固定費の効率化を推進し、中期経営計画で掲げる損益分岐点台数引き下げを前倒しで達成するなど、収益基盤の改善を着実に実行してまいりました。さらにCASE(*1)時代の新しい価値創造競争を踏まえ、電動化、IT、2050年のカーボンニュートラル(*2)化への挑戦に向けて、投資の質の転換を進め、これからの本格成長に向けた準備をすべての領域で推進してまいりました。

事業の概況
<商品>
 当社は、昨年10月、グローバルに成長を続けるSUVセグメントについて、2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画を公表し、本年1月には、その第一弾となる北米向け新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-50(シーエックスフィフティ)」の量産を、トヨタ自動車株式会社と合弁で建設した新工場「マツダトヨタマニュファクチャリングUSA,Inc.(MTMUS)」(米国アラバマ州ハンツビル市)にて開始いたしました。「CX-50」は、SUVらしい存在感やオフロード性能を求める米国を中心としたお客様のライフスタイルやニーズを取り込んでおり、当社にとって最重要市場のひとつである米国における基幹車種となる商品です。
 また、本年3月には、ラージ商品群の第一弾となる新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-60(シーエックスシックスティー)」を欧州で公開しました。「CX-60」は、厳しい時代の要求に応える環境・安全性能を備えながら、日常の一般道走行から高速道路を使った長距離ドライブまで余裕をもって運転を愉しめる2列シートのミッドサイズSUVです。欧州市場向けモデルは、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたマツダ初のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIVPHEV」を搭載したモデルであり、防府工場において生産を開始しております。

*1 コネクティビティ技術(connected)/自動運転技術(autonomous)/シェアード・サービス(shared)/電動化技術(electric)といった新技術の総称。
*2 地球上の炭素(カーボン)の総量に変動をきたさない、二酸化炭素(CO2)の排出と吸収がプラスマイナスゼロになるようなエネルギー利用のあり方やシステム。

 その他の既存モデルについても、当期を通じて「MAZDA2」、「MAZDA3」、「MAZDA CX-30」、「MAZDA CX-5」等の商品改良を実施し、燃費や環境性能、装備の改善など、継続的な商品力の強化を図りました。また、「MAZDA3」が「カナダ・カー・オブ・ザ・イヤー2021」を受賞(2年連続)するなど、高く評価されております。

<顧客体験>
 米国市場では、2016年に着手したブランド価値経営が着実に浸透し、新世代店舗は、今後改装を予定している店舗を含め、当初目標の300店を上回り、お客様とマツダの絆が強まり、ディーラーとの信頼関係は向上しています。またこれまで、販売金融の強化、販売オペレーションやマーケティング手法の変革に取り組んでまいりました。今後、米国新工場で生産する「CX-50」や、ラージ商品である「MAZDA CX-70」、「MAZDA CX-90」の導入により、米国市場における更なる成長を目指してまいります。
 また、中国市場では、昨年8月、当社、重慶長安汽車股份有限公司、中国第一汽車股份有限公司での3社共同出資による新合弁会社としての長安マツダ汽車有限公司の立ち上げを実現いたしました。この合弁事業再編により、ビジネス構造と運営体制を最適化することで、顧客体験の強化と将来の成長に向けた基盤が整いました。今後も両パートナーとの友好な関係を維持し、これまで築き上げた資産を活用しながら新たな商品も導入し、ビジネスの成長加速を推し進めてまいります。

 マツダは今後もクルマ本来の魅力である「走る歓び」によって、美しい「地球」と心豊かな「人」・「社会」を実現し、人の心を元気にすることにより、お客様との間に特別な絆を持ったブランドになることを目指してまいります。


次の項目へ
2022/06/24 12:00:00 +0900
2022/06/24 13:00:00 +0900
外部サイトへ移動します 移動 ×

カメラをかざして
QRコードを
読み取ってください

{{ error }}