事業の経過及びその成果

当連結会計年度における世界経済環境は、地政学的リスクによる先行き不透明感がある中で、緩やかに景気回復が続きました。先進国では欧米で個人消費・輸出の拡大を背景に景気回復が続き、新興国でも資源価格の回復とともに内需が拡大しました。また、為替動向もおおむね安定した一年でした。

このような経営環境のもと、当連結会計年度の売上高は1兆6,701億円(前期比1,673億円・11.1%増加)、各利益は過去最高益を達成しました。営業利益は1,498億円(同412億円・37.9%増加)、経常利益は1,548億円(同528億円・51.7%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,016億円(同385億円・60.9%増加)となりました。なお、年間の為替換算レートは米ドル112円(前期比3円の円安)、ユーロ127円(同7円の円安)でした。

売上高は、アセアンにおける二輪車や北米における船外機ならびに産業用機械・ロボットの販売好調、円安効果などにより増収となりました。

営業利益は、売上高の増加に加え、高価格商品の販売増加、二輪車事業でのプラットフォームモデル、グローバルモデル等の開発手法や理論値生産等の製造手法によるコストダウンなどの収益性改善等が、経費増加を吸収して増益となりました。

財務体質については、親会社株主に帰属する当期純利益率は6.1%(前期比1.9ポイント増加)、総資産回転率は金融ビジネスを拡大させながら1.22回(同0.08回増加)、自己資本は6,228億円(前期末比886億円増加)、自己資本比率は44.0%(同3.5ポイント増加)となりました。これらの結果、ROEは17.6%(前期比5.2ポイント増加)となりました。また、フリー・キャッシュ・フロー(販売金融含む)は731億円のプラス(同235億円減少)となりました。

各事業の状況は、次の通りです。

二輪車事業

主要な製品:二輪車、中間部品、海外生産用部品

売上高1兆452億円(前期比1,151億円・12.4%増加)、営業利益688億円(同329億円・91.4%増加)となりました。
販売台数は、フィリピン・タイ・台湾・ベトナムなどで増加、先進国・インドネシアなどで減少、事業全体では約540万台で2011年以来の前年比増加となりました。その結果、売上高は増収となり、営業利益はアセアンやブラジルなどの新興国における高価格商品の販売増加やコストダウンの効果により大幅な増益となりました。
アセアンではプラットフォームモデルで高めた収益性を維持しながら、各市場で高いプレゼンスを発揮するための商品投入を進めています。また、先進国においてはブランドの個性を発揮する商品・ヤマハらしいマーケティングを展開しながら新たな需要を創ります。

マリン事業

主要な製品:船外機、ウォータービークル、ボート、プール、漁船・和船

売上高3,238億円(前期比266億円・9.0%増加)、営業利益595億円(同41億円・7.4%増加)となりました。
船外機・ウォータービークルの販売台数は前年比増加、ボートは米国に続き欧州でのボートビルダー買収を進め、生産台数が増加しました。その結果、売上高は増収となり、営業利益は北米・欧州で大型船外機の販売増加によるモデルミックス改善もあり、増益となりました。
また、北米のボート周辺機器メーカーの買収など、将来に向けてシステムサプライヤーを目指すビジネスモデルづくりを進めています。

特機事業

主要な製品:四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、ゴルフカー、スノーモビル、発電機、除雪機、汎用エンジン

売上高1,516億円(前期比7億円・0.5%減少)、営業損失15億円(前期:営業利益45億円)となりました。
レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(ROV)の在庫調整が完了しましたが、その影響により減収・減益となりました。
新たな商品戦略を進め、市場領域を広げていきます。

産業用機械・ロボット事業

主要な製品:サーフェスマウンター、産業用ロボット

売上高676億円(前期比207億円・44.2%増加)、営業利益156億円(同81億円・107.0%増加)となりました。
3月に新工場の稼動を開始し、サーフェスマウンター・産業用ロボットの販売台数が大幅に増加したことにより、増収・増益となりました。
サーフェスマウンターは、超高速領域から市場規模の大きい高速領域までをカバーする商品ラインナップが出来上がり、さらなる高効率ソリューションの提供を進めます。

その他の事業

主要な製品:電動アシスト自転車、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント、産業用無人ヘリコプター、電動車いす

売上高818億円(前期比55億円・7.2%増加)、営業利益73億円(同21億円・41.0%増加)となりました。
電動アシスト自転車では、日本で販売台数が増加し、欧州向けE-kit(電動アシスト自転車用ドライブユニット)の輸出も大幅に増加したことにより、増収・増益となりました。
シニア層・子育て主婦層・学生層のお客様を増やすと同時に、新しいスポーツ市場の開拓に取り組み、今後もさらにお客様を広げていきます。

売上高構成

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