事業報告
2015年6月1日から2016年5月31日まで

2. 当社グループの現況

1. 経営戦略および事業計画

当社グループは、2017年5月期を目標年度とする「新・中期経営計画2017」を2015年7月1日に公表しております。
「新・中期経営計画2017」における宝印刷が目指す将来像は、次のとおりです。

目指す将来像

この将来像実現のため、次の基本方針と具体的施策を定めております。

基本方針

具体的施策

「 新・中期経営計画2017」の目標計数

2. 事業の経過およびその成果

当連結会計年度におけるわが国経済は、中国や新興国経済の鈍化懸念により停滞した状態が続いております。こうした状況のもと、当社のディスクロージャー関連事業に関係が深い国内株式市場においては、 2015年夏に日経平均株価が2万円台を割り込んで以降、16,000~17,000円台での推移が長引いておりますが、国内IPO社数は底堅く推移し、4年連続の増加となりました。
一方、上場企業を取り巻く構造的な要因として、わが国政府の日本再興戦略に基づき、2015年5月に改正会社法が施行されるとともに、同年6月にコーポレートガバナンス・コードが適用され、社外取締役の導入が一気に進みました。 他方、わが国企業会計を巡る事件により、会計監査の一層の厳格化が求められるようになりました。
このような事業環境において、当社グループは、コーポレートガバナンス・コードを受けて高付加価値化した会社法関連製品の拡販および各種ディスクロージャー書類の翻訳ニーズの取り込み、 決算・開示に係る支援等のコンサルティング受注が大きく伸びました。
その結果、当連結会計年度の売上高は14,669百万円(前連結会計年度比1,199百万円増、同8.9%増)となりました。利益面については、新EDINETに対応した費用等の減少による原価率の改善により、 営業利益は1,570百万円(同664百万円増、同73.4%増)、経常利益は1,727百万円(同701百万円増、同68.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,084百万円(同505百万円増、同87.3%増)となりました。

製品区分別の状況

売上高を製品区分別にご説明いたしますと、次のとおりであります。

金融商品取引法関連製品

競争が激しい状況は続いておりますが、ファイナンス案件の増加による目論見書等の売上が増加したため、売上高は5,219百万円(前連結会計年度比214百万円増、同4.3%増)となりました。
売上高(百万円)

会社法関連製品

株主総会招集通知の売上および関連文書の翻訳の受注が増加し、売上高は3,711百万円(前連結会計年度比467百万円増、同14.4%増)となりました。
売上高(百万円)

IR関連製品

ディスクロージャー誌や機関投資家向けIRツールの売上が増加したため、売上高は3,734百万円(前連結会計年度比122百万円増、同3.4%増)となりました。
売上高(百万円)

その他製品

決算・開示に係る支援等のコンサルティングの受注や株主優待関連の売上が増加したことにより、売上高は2,003百万円(前連結会計年度比395百万円増、同24.6%増)となりました。
売上高(百万円)

3. 財産および損益の状況

売上高(百万円)
経常利益(百万円)
親会社株主に帰属する当期純利益/ROE(百万円,%)

4. 対処すべき課題

当社グループにとって対処すべき課題は、次のとおりであります。