第5号議案
〔株主提案〕定款の一部変更の件(IEAによるネットゼロ排出シナリオとの一貫性ある貸付等)

提案内容
当会社の定款に以下の章を新設し、以下の条項を追加的に規定する。
第 章 脱炭素社会への移行
第 条(IEAによるネットゼロ排出シナリオと一貫性ある貸付等)
当会社は2050年温室効果ガス排出実質ゼロの達成目標を誓約していることから、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)によるG20サステナブルファイナンスワーキンググループへの推奨ならびに国際エネルギー機関(IEA)によるネットゼロ排出シナリオに従い、当会社は、新規の化石燃料供給、関連インフラ設備の拡大に当会社の貸付および引受による調達資金が用いられないことを確実にするため積極的な措置を策定し、開示する。

提案理由
本提案は、ネットゼロ排出シナリオならびにG20サステナブルファイナンスワーキンググループへの推奨の履行と一貫性を欠く投融資を行わないことを確実にするための措置を策定し、開示することによって気候変動リスクを適切に管理し、当会社の企業価値を維持向上させることを目的とする。
IEAのシナリオにおけるリスクは幅広く認知されており、パリ協定1.5℃目標達成のためには、新規の石油・ガス田および炭鉱開発、さらにこれらに関連する新規インフラ開発を行う余地がないことが気候科学の知見からも明らかとなっている。
当会社は、2050年までに投融資ポートフォリオの温室効果ガス排出をネットゼロにする目標を掲げているが、化石燃料の拡大を促進する案件に引き続き多額の資金提供を続けている。当会社が移行リスクを適切に管理し、脱炭素社会への流れをけん引する金融機関となるためにも、本条項を定款に追加することを提案するものである。

〔(会社注)以上は、株主から提出された書面に記載された提案内容及び提案理由を原文のまま記載したものです。〕

当社取締役会の意見本議案に反対いたします。
 第4号議案に対する当社取締役会の意見でも記載しているとおり、定款は会社を運営するうえでの基本的な方針を定めるものであり、個別具体的な業務執行に関する事項を規定することは適切ではありません。本株主提案は、特定の投融資を行わないことを確実にする措置を策定し開示するという、個別具体的な業務執行に関する事項を定款に規定することを求めています。当社は、気候変動問題を取り巻く動向を丁寧に分析し、機動的に対応してまいりますが、仮に本議案が可決された場合、当社の機動的な対応が困難となり、株主の皆さまやお客さま等の多くのステークホルダーに悪影響が及ぶ可能性があることを懸念します。

 SMBCグループは、現行の定款のもと、セクター方針の見直しを含む気候変動リスク管理体制の強化を「アクションプランSTEP1」における主要施策の一つと位置付けております。2018年には、石炭火力発電等の環境や社会へ大きな影響を与える可能性が高いセクター・事業に対する方針を策定しました。それ以降も段階的に方針の見直しを実施しており、2021年度は石炭火力発電の新設・拡張案件への支援を行わない旨を公表しております。また、2022年5月には、一般炭採掘事業の新規採掘・拡張案件への支援を行わない方針も策定しております。パリ協定の目標に沿って、今後も継続的に対象セクターの追加や現行方針の更なる厳格化を進めるとともに、セクター方針に基づく与信管理・モニタリング体制の高度化に取り組むことにより、ネットゼロの実現を目指してまいります。従って、当社は、本株主提案が求める内容について、公表済の「アクションプラン」等に組み入れた形で取締役会のコミットメントとし、適時に公表しております。

 以上の理由から、本定款変更議案に反対いたします。

以 上

(ご参考)気候変動対策ロードマップ及びアクションプラン
SMBCグループの気候変動対策の長期行動計画である「気候変動対策ロードマップ」と、短期・中期的に実行する具体的な施策である「アクションプラン」は次のとおりです。

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2022/06/29 12:00:00 +0900
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