第19号議案
定款の一部変更の件（金融庁の業務改善命令が解除されない事由の公表について）〔株主提案17〕

１．議案の要領
　金融庁の業務改善命令が解除されるまで、その命令が解除されていない理由および進捗状況を株主に定期的に説明する機会を設ける旨を定款に定める。

２．提案の理由
　金融庁のウェブサイトには、当社に対して発せられた業務改善命令の内容と理由が記載されているが、５年半以上経過しても本命令は解除されていない。当社は本件に対する対応状況を定期的に公表しているが、株主が当社の経営状況やリスク管理の水準を把握する上で不十分であり、不透明であると言わざるを得ない。また、金融庁命令に対して当社が５年半以上に渡り実施してきた対応や未解決の命令に対する今後の対応方針が不明確であることは、当社の金融機関としての信頼や競争力を低下させる可能性が高い。したがって、本命令の解除が行われない理由、対応が終わらない事由、および現在の対応状況を株主に対して説明する旨を定款に定めることは、当社の経営の透明性や健全性を高めるとともに、株主の利益を守るために必要不可欠である。

【当社取締役会の意見】
反対：当社取締役会としては、以下の理由から本議案に 反対 いたします。
　業務改善命令が解除されない理由は、当社が判断できるものではありません。なお、業務改善計画の進捗については、定期的に金融庁に対して報告を行っておりますが、その中には当社の業務上の秘密に係る内容が含まれております。
　当社の株主や投資家の皆さまに対する情報開示については、法令及び証券取引所の規則等にしたがって適切に行っており、それを超えて定期的に株主の皆さまに対して公表することは、法令等を超えた過剰な情報開示義務を当社に課することになり、円滑かつ適正な業務運営の観点から妥当ではないと判断しております。したがって、ご提案のような内容を定款に定めることは適当ではないと考えます。