対処すべき課題

 当社グループは、当連結会計年度において、「EIKEN ROAD MAP 2030」及び中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)に基づき、以下の重点課題に取り組んでまいりました。
①がんの予防・治療への貢献
 個別化医療への貢献のため、治療薬の選択や治療効果の判定まで網羅した検査システムとして、「次世代シークエンサーを用いた肺がんの複数遺伝子異常一括検出・解析システムMutation Investigator using the Next-era Sequencer」(以下「MINtS」という)の薬事申請をしました。また、当社野木事業所の一部エリアを衛生検査所(名称:『栄研化学クリニカルラボラトリー』)として登録し、MINtSを用いた受託検査事業を発足しました。
②感染症撲滅・感染制御への貢献
 新型コロナウイルス検出試薬の国内安定供給及びグローバル展開を通じ、同感染症への対策を推進しました。あわせて、新型コロナウイルス感染症への対応として、1本のスワブ検体から新型コロナウイルスとインフルエンザA/Bの抗原検査が可能な高感度イムノクロマトシステム『Exdia EKテスト』シリーズを発売しました。また、顧みられない熱帯病制圧に向けた「キガリ宣言」に署名しました。今後は、グローバルパートナーとの連携をさらに強化し、迅速で正確な診断とそれに基づくより有効な治療へのアクセスを提供することにより、顧みられない熱帯病制圧に取り組んでまいります。
③ヘルスケアに役立つ製品・サービスの提供
 海外において、Web検診、郵送検診、薬局検診、内視鏡トリアージの考え方が浸透したことにより、市場は拡大傾向となりました。また、発症すると長期間の治療が必要となる炎症性腸疾患(IBD)の早期発見のため、便中カルプロテクチン測定試薬の展開に努めました。
 また、「EIKEN ROAD MAP 2030」では、上記事業活動を推進するうえで不可欠となる経営戦略として、「人を活かした活力ある企業」及び「地球環境と調和した事業活動」を掲げております。これらを実現するうえでは、その基礎として当社グループ(子会社を含む。)のガバナンスを一層強固にする必要があり、引き続きその改善に努めてまいります。


 当社グループは、引き続き上記の重点施策の推進を図るとともに、経営基盤の確立及び人財にフォーカスした経営を推進し、持続的な成長と着実な収益性の向上を目指してまいります。

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2023/06/27 12:00:00 +0900
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