事業の経過及び成果

①事業の状況
 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境などの改善を背景に緩やかながら回復基調で推移したものの、米中の貿易摩擦、英国のEU離脱交渉などの国際情勢に対する不安や、国内各地で発生した地震や豪雨、台風などの影響により、先行き不透明な状況が続きました。
 食品流通業界におきましては、物価上昇による実質賃金の伸び悩みにより消費者の生活防衛・節約志向は依然として強く、また、人手不足とこれに伴う労働コストの上昇や物流費の高騰、加えて業種・業態の垣根を越えた競争の激化から引き続き厳しい事業環境となりました。
 このような状況の中、当社グループは、「中期経営計画」の3年目となる当連結会計年度のミッションを『「変化への対応」と「基盤の強化」~さらなるグッドカンパニーを目指して~』とし、「営業・物流・情報・マーチャンダイジング・マーケティング・決済」という卸の基本機能を高め、並行して業務改革のさらなる推進によりローコストオペレーションを追求してまいりました。また、重点戦略として位置づけている、優良得意先との取り組み強化に努めるとともに、ドラッグストア等の成長業態向け加工食品・飲料の拡販を推し進め、さらにEC関連や当社子会社で百貨店等のグロッサリー売り場の運営を行っております㈱アイ・エム・シーの事業拡大にも取り組んでまいりました。また、菓子流通業界への参入を目的にヤマエ久野㈱との合弁会社、ワイ&アイホールディングス(同)を設立し、コンフェックスホールディングス㈱への資本参加を実施いたしました。

②業績
〔売上高〕
 当連結会計年度の売上高は、組織小売業との取引拡大や販路開拓などにより6,671億28百万円となりました。
 なお、商品分類別の売上高は以下のとおりであります。


〔経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益〕
 利益面では、取引拡大により売上総利益額は増加したものの、物流費など販売費及び一般管理費が増加したことにより、経常利益は4,943百万円となりました。
 また、親会社株主に帰属する当期純利益は、3,309百万円となりました。

次の項目へ
2019/06/20 11:30:00 +0900
外部サイトへ移動します 移動 ×