第22期定時株主総会招集ご通知 証券コード : 3633

事業の経過及び成果

全般的概況
 当社は「人類のアウトプットを増やす」というミッションのもと、表現活動を支援するための様々なウェブサービス及びスマートフォンアプリを提供しています。
 当連結会計年度は、レンタルサーバーサービス「ロリポップ!」やECサイト構築サービス「カラーミーショップ」などのストック型ビジネスが価格改定の効果により堅調に推移しました。一方で、リオープニングに伴う消費動向の変化による影響を受け、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」、国内最大級のハンドメイドマーケット「minne」の流通額が前年を下回りました。
 利益面では、金融支援事業の「FREENANCE」において、第2四半期連結会計期間までに滞留債権に対する貸倒関連費用を計上したことから損失計上となりました。
 その結果、当連結会計年度における業績は、売上高10,903,608千円(前期比3.5%増)、営業損失340,988千円(前期は営業利益732,303千円)、経常損失246,730千円(前期は経常利益767,173千円)、親会社株主に帰属する当期純損失628,787千円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益510,092千円)となりました。

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 なお、当連結会計年度より、ホームページ制作サービス「グーペ」をEC支援事業からホスティング事業へ区分変更しました。当連結会計年度の比較・分析は変更後の区分に基づいております。

セグメント別概況
【ホスティング事業】
 ホスティング事業には、個人からビジネスまで幅広い用途にご利用いただけるレンタルサーバーサービス「ロリポップ!」及びドメイン取得代行サービス「ムームードメイン」等が属しております。
 「ロリポップ!」におきましては、定額ホームページ制作プランの割引キャンペーンをはじめ高単価プランの契約獲得に取り組んだものの、低単価プランの新規契約件数が減少し、契約件数は412,781件(前期末比2.3%減)となりました。一方で、2023年2月に行った価格改定の効果や上位プランの契約比率が高まったことから、顧客単価は499円(前期比11.1%増)となりました。
 「ムームードメイン」におきましては、電気料金高騰や円安による仕入れ価格上昇の影響を受け、2023年2月よりドメインの新規取得や更新に際しサービス維持調整費を導入したことから顧客単価が増加しました。一方で、新規契約数が減少したことから、登録ドメイン数は1,102,604件(前期末比7.1%減)となりました。
 以上の結果、当連結会計年度におけるセグメント売上高5,758,488千円(前期比5.9%増)、セグメント利益は1,921,972千円(前期比1.6%増)となりました。

【EC支援事業】
 EC支援事業には、月額制ECサイト構築サービス国内店舗数No.1の「カラーミーショップ」及びオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」等が属しております。
 「カラーミーショップ」におきましては、従来よりも大規模なECサイト運営を支援するため、2023年1月より「プレミアムプラン」の提供を開始したほか、2023年9月には全国5万店舗以上のECサイトの中から最も優れたショップを表彰する「カラーミーショップ大賞2023」を開催しました。契約件数は、初期費用無料・月額利用料無料でECサイトを開設できるフリープランの累計契約件数は増加しているものの、増加幅が減少したことから50,379件(前期末比0.6%減)となりました。また、月額有料プランの顧客単価は2022年4月に実施した価格改定の効果や上位プランの契約比率が高まり、5,238円(前期比26.3%増)となりました。売上高は顧客単価の増加を受け前年を上回った一方で、利益面では、インフラ等のコストが増加いたしました。
 「SUZURI」におきましては、Tシャツセールやアイテムの追加に加え、3Dモデル、音声ファイルなどのデジタルコンテンツの取り扱いを開始し、登録会員数は163万人(前期末比20.1%増)となりました。また、サイトへの訪問者数を増やすために、集客力の高いコンテンツやIPを起用した施策や画像生成AIを活用した新たなグッズ作成体験を提供しました。
 当連結会計年度における流通金額は24.3億円(前期比9.4%減)となりました。一方で、利益面ではプロモーション費用を中心としたコスト抑制に取り組みました。
 以上の結果、当連結会計年度におけるセグメント売上高は2,997,405千円(前期比5.4%増)、セグメント利益は756,146千円(前期比14.3%増)となりました。

【ハンドメイド事業】
 ハンドメイド事業には、国内最大級のハンドメイドマーケット「minne」が属しております。
 「minne」では、2023年4月よりデジタル作品や素材、作り方やノウハウを発信するレッスン動画など、ものづくりにまつわるデジタルコンテンツの取り扱いを開始しました。また、2023年9月には2019年以来4年ぶりとなる大規模オフラインイベント「minneのハンドメイドマーケット2023」を開催したほか、作家・ブランドの皆様が作品に興味のある購入者に作品を表示し、販売促進につなげることができる「minne広告」をリリースし、登録作家・ブランド数は90万人(前期末比4.9%増)となりました。一方で、低価格帯作品の流通規模縮小の影響を受け、当連結会計年度における流通金額は129億円(前期比14.4%減)となりました。
 以上の結果、当連結会計年度におけるセグメント売上高は1,490,486千円(前期比9.7%減)、セグメント利益は63,032千円(前期比23.3%減)となりました。

【金融支援事業】
 金融支援事業には、連結子会社であるGMOクリエイターズネットワーク株式会社が運営するフリーランス向けファクタリングサービス「FREENANCE」が属しております。
 「FREENANCE」におきましては、第2四半期連結会計期間までに滞留債権に対する貸倒関連費用を計上したことから、大型債権の買取を抑制したため、当連結会計年度の請求書買取額は、84.9億円(前期比2.3%減)となりました。
 以上の結果、当連結会計年度におけるセグメント売上高は655,796千円(前期比10.4%増)、セグメント損失は1,064,650千円(前期のセグメント損失は26,245千円)となりました。

【その他】
 その他には、習い事やチーム・教室運営における連絡や集金をクラウド上で一元管理できるサービス「GMOレンシュ」が属しております。
 当連結会計年度におけるセグメント売上高は1,430千円(前期比48.0%減)、セグメント損失は42,591千円(前期のセグメント損失は42,592千円)となりました。


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2024/03/19 13:00:00 +0900
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