事業の経過およびその成果

 当連結会計年度(2019年4月1日~2020年3月31日)における当社グループの業績は、サイバーセキュリティおよびコンサルティングは大幅に増収し、システム基盤が好調に推移したものの、システム運営管理およびソフトウェア開発において一部大型プロジェクトの終了による受注の減少があり、売上高は263億77百万円(前年同期比0.5%減)となりました。
 収益面においては、積極的な営業活動の推進、サイバーセキュリティやデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の高付加価値分野への技術者のシフト、プロジェクト管理体制の強化など、各種施策が功を奏したことにくわえ、ソフトウェア開発での高採算な大型案件の一部継続もあり、営業利益は20億73百万円(同24.3%増)、経常利益は21億11百万円(同22.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億97百万円(同26.1%増)となりました。これにより、営業利益は7期連続、経常利益は4期連続、当期純利益は2期連続で増益となり、いずれも過去最高を更新しました。
 なお、急速に拡大した新型コロナウイルスの影響を考慮し、特別手当の支給や賞与引当金を増額するなど従業員の処遇を厚くしたため、利益については、2月13日の発表数字をわずかに下回りました。

事業別の概況

 事業別の概況は、以下のとおりであります。

システム運営管理


おもな事業内容

お客さまのITシステムの運営・管理、オペレーション業務

 公共および金融関連既存顧客の案件獲得があったものの、一部の金融関連大型プロジェクトの終了などにより、売上高は119億74百万円(同2.4%減)となりました。


ソフトウェア開発


おもな事業内容

お客さまの経営戦略に基づくシステム化計画、設計開発、運用保守、プロジェクト管理支援業務

 公共関連大型案件の一部継続や、運輸および製造関連既存顧客の受注が拡大したものの、前期公共関連大型プロジェクトの終了により、売上高は89億41百万円(同4.4%減)となりました。


システム基盤

おもな事業内容

お客さまのITプラットフォームの設計、構築、運用、保守業務

 公共関連既存顧客の新規案件の獲得にくわえ、金融関連既存顧客の受注が拡大したため、売上高は24億99百万円(同8.2%増)となりました。

サイバーセキュリティ・コンサルティング・教育

おもな事業内容

  • ネットワークおよびウェブアプリケーションセキュリティ製品の販売
  • セキュリティシステムの構築・導入支援・運用、アセスメント、アドバイザリー業務
  • IT関連コンサルティングおよびトレーニング業務

 サイバーセキュリティサービスの受注拡大ならびに製品販売の増加にくわえ、コンサルティングの売上が増加したため、売上高は20億91百万円(同31.3%増)となりました。

その他

おもな事業内容

  • ネットワークセキュリティ、コンサルティング以外の製品販売
  • 事務代行、人材採用・トレーニング、現地市場調査、情報収集業務等

 製品販売において大口の受注があったものの、金融関連の一部事業が終了したため、売上高は8億69百万円(同11.6%減)となりました。


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2020/06/19 12:00:00 +0900
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