対処すべき課題

 わが国内経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の長期化や、ロシアのウクライナ侵攻に伴う地政学的リスクによる急激な為替相場の変動、世界的な資源価格の高騰、欧米における金利上昇などにより、未だ景気の先行きは極めて不透明な状況が続いております。
 当社グループが属する外食産業を取り巻く環境においては、新型コロナウイルス感染者数は4月より徐々に減少傾向で推移したものの、7月頃から第7波の影響により感染者数が急増いたしました。その後、感染者数は徐々に減少したものの、需要は未だ回復途中であり、加えて、ロシアのウクライナ侵攻に伴う地政学的リスクの影響による、原材料費の高騰や水道光熱費の急激な上昇、その他人材不足及び採用コスト増加、最低賃金の上昇並びに社会保険の適用範囲の拡大による人件費上昇など、依然として事業を取り巻く環境は厳しい状況が続いております。
 ブライダル産業を取り巻く環境においては、少子高齢化に伴う婚姻組数の減少や、価値観の多様化による「なし婚」層の増加等に加え、新型コロナウイルスの感染拡大防止の影響による大人数での婚礼や宴席の自粛ムードから、組数・組人数の減少が続いておりました。しかしながら、政府等からの行動制限の緩和、10月以降のインバウンド受け入れ態勢の本格再開等により回復基調になりました。外食産業と同様に、原材料価格及び水道光熱費の高騰、宿泊・飲食サービス業界での人手不足といった懸念は存在しており、当面は引き続き不透明な状況が続いていくものと予測されます。
 このような状況の中、継続的に企業価値を高め、長期的な成長を目指すために、以下の課題に取り組んでまいります。

① 店舗収益力の維持向上
 飲食事業では、外食産業における企業間競争が激化する中、当社グループはお客様のニーズに合った商品開発、商品クオリティの向上及び「人」によるおもてなしの付加価値の向上を追求し、継続的な会員獲得、顧客育成によるリピート率の向上を図る戦略をとることで店舗収益力の維持、向上を図っていく方針であります。
 ブライダル事業では、他会場にはないロケーションを活かし、「想い出の場所は始まりの場所となり、永遠の場所となる」をテーマに掲げ、挙式後も新郎新婦様が何度でも帰ってこられる会場として、リピーター戦略を実施し、他社と差別化することで店舗収益力の維持、向上を図っていく方針であります。

② 新規出店エリアの拡大、既存店の業態変更、新業態開発について
 当社グループは、九州博多の屋台を本場さながらに再現した、活気と笑顔溢れる「屋台屋博多劇場」、本格ジンギスカンとハイボールを思う存分楽しんでいただける「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん」を中心に、「こだわりもん一家」「にのや」「韓国屋台ハンサム」など様々な業態の飲食店を首都圏で展開しております。サービス・商品力の向上、人材教育、店舗設備の改善を常に図ることにより、競合店との差別化を図っております。
 継続的に企業価値の向上、業績の拡大を図るために新規出店を継続し、出店エリアの拡大を図っていくとともに、既存店舗も立地に最も適した業態への変更、お客様のニーズに合った新業態開発を進めていく方針であります。

③ 人材の確保・育成について
 企業価値の向上、飲食事業及びブライダル事業の業績拡大と安定のためには正社員、パート・アルバイトの人材の確保及び育成が必要不可欠な要素であり、重要な課題であると考えております。
 人材の確保については、中途採用の拡充と新卒採用の積極的な採用、アルバイトからの社員への転換に注力し、正社員の確保を図ってまいります。また少子高齢化が進む中、パートの採用を強化し、店舗業務の効率化を図っております。
 人材の育成に関しては、階層別の社内研修制度を強化し、店舗におけるサービスレベルの均一化を図るとともに、経営者視点を持ちながら、マネジメントできる人材へと育成してまいります。
 パート・アルバイトに関しても、社内の勉強会やサービス・料理コンテストなどの教育及び称賛の場の拡充により、働きながら学べる環境を整え、ロイヤリティの高い人材へと育成してまいります。

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2023/06/27 13:00:00 +0900
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