第58回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 9739

事業の経過及びその成果

 当連結会計年度におけるわが国の経済は、個人所得・雇用環境の改善や堅調な企業収益等を背景に景気は緩やかな回復基調にあります。一方で、世界的な金融引き締め継続による歴史的な円安や中国経済の停滞、ウクライナ・中東地域の不透明な情勢、物価上昇による消費マインドの落ち込み、マイナス金利解除等金融政策が与える影響など、景気下押しの懸念材料も多く、今後の動向を十分注視していく必要があります。
 かかる中、情報サービス産業におきましては、ロボットや自動化をキーワードとした業務プロセス効率化・省力化や競争力強化・次世代ビジネス創出のためのAI・デジタル関連投資が堅調に推移しました。
 このような状況のもと、当社グループは各事業セグメントの特色を活かした積極的な取り組みにより、当連結会計年度の業績につきましては、受注高は50,784百万円(前年同期比4.1%増)、売上高は50,299百万円(同8.9%増)、営業利益は5,862百万円(同8.8%増)、経常利益は5,940百万円(同9.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,287百万円(同4.8%増)となりました。営業利益率は11.7%となり、中期経営計画の最終目標(連結売上高500億円、営業利益率11%)を1年前倒しで上回るとともに12期連続の増収増益を達成しました。

 当連結会計年度の報告セグメント別の概況は、次のとおりであります。

<エンタープライズソリューション>
 当セグメントは、ビジネスソリューション事業、金融・公共ソリューション事業、システム機器販売事業で構成しております。ビジネスソリューション事業では製造業、小売業、物流業などのお客様業務を支援するITソリューションを提供しております。金融・公共ソリューション事業では保険業、銀行業などの金融分野や、官公庁・団体などの公共分野のお客様業務を支援するITソリューションを提供しております。システム機器販売事業では各ソリューション事業に伴い必要となるPC・サーバーなどの機器を納入しております。
 売上高につきましては、小売業向け開発とシステム機器販売の増加をはじめ、金融業向けのシステム開発などが好調推移したことで増収となりました。利益につきましては、増収に伴う売上総利益の増加と収益性の高い案件の貢献により増益となりました。
 これらの結果、受注高は16,745百万円(前年同期比3.4%増)、売上高は16,701百万円(同13.0%増)、営業利益は2,438百万円(同16.2%増)となりました。

<サービスソリューション>
 当セグメントは、デジタルソリューション事業、クラウド・インフラサービス事業で構成しております。デジタルソリューション事業ではIoT&AIサービスやWebサイト・EC構築などの業種共通ソリューションを提供しております。クラウド・インフラサービス事業では、パブリック・プライベートクラウドの環境構築サービスや自社データセンターによるハウジング・ホスティングサービス、お客様の情報システムの運用設計から構築、管理を行う総合的なマネジメントサービスなどを提供しております。
 売上高につきましては、WEB開発分野の大型案件獲得により増収となったものの、利益につきましては一部プロジェクトの不採算化により減益となりました。
 これらの結果、受注高は14,103百万円(前年同期比2.1%増)、売上高は13,985百万円(同7.6%増)、営業利益は425百万円(同16.5%減)となりました。

<エンベデッドソリューション>
 当セグメントは、組込み開発事業で構成しております。オートモーティブ、産業機器向けなどのアプリケーションやミドルウエア、ドライバ開発を行っており、製品の多様化や効率化、高品質設計によるスマート化に向けた各種ソリューションを提供しております。
 売上高につきましては、オートモーティブ、モバイル、設備機器の各分野とも好調に推移し増収となりました。利益につきましては、増収に伴う売上総利益の増加により増益となりました。
 これらの結果、受注高は10,894百万円(前年同期比11.6%増)、売上高は10,650百万円(同8.7%増)、営業利益は1,598百万円(同13.8%増)となりました。

<デバイスソリューション>
 当セグメントは、デバイス開発事業で構成しております。画像処理や通信関連などのLSIの設計やボード設計を行っており、高位設計、論理設計・検証、論理合成、レイアウト設計、製造からテストまで、要件に応じたソリューションを提供しております。
 売上高につきましては、半導体における設計・開発・評価分野が堅調に推移し増収となりました。利益につきましては、増収に伴う売上総利益の増加により増益となりました。
 これらの結果、受注高は9,040百万円(前年同期比0.2%増)、売上高は8,961百万円(同3.9%増)、営業利益は1,400百万円(同1.9%増)となりました。

 報告セグメント別の売上高、構成比率は次のとおりであります。


■セグメント別売上高


■売上高構成比



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2024/06/24 12:00:00 +0900
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