対処すべき課題

 当社グループでは、デバイス環境の変化、オンラインでのコミュニケーション手段の多様化をはじめとした外部環境が急変する中、新しいサービスを生み出し続けてまいりました。
 当連結会計年度には、「メディアプラットフォーム事業」のセグメント区分に属する当社の子会社である株式会社フンザが運営する「チケットキャンプ」に係るサイト上の表示について商標法違反及び不正競争防止法違反の容疑で捜査当局による捜査を受けました。また、同社の前代表取締役が詐欺の共犯の疑いで捜査当局により捜査の対象とされ、不起訴処分となりました。
 株主・投資家の皆様をはじめ、関係各位には、ご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
 当社グループは、商標法違反及び不正競争防止法違反の容疑の件について、事実の確認及び原因の究明のため、平成29年12月12日に外部の弁護士を交えた社内調査委員会を設置し、同月25日に同委員会より調査報告書を受領し、同月27日に公表いたしました。同委員会による調査報告をふまえ、同日、「チケットキャンプ」事業の終了を決定いたしました(平成30年5月31日をもって同事業を終了しました。)。
 また、「チケットキャンプ」事業に関し、客観的かつ専門的な見地からの調査分析を実施するため、平成30年1月24日に第三者委員会を設置し、同年2月7日に同委員会から調査報告書を受領し、同月14日に公表いたしました。同委員会による調査報告においては、株式会社フンザの買収判断に関する調査方法・意思決定プロセスに特段の問題はなかったとされ、買収後の当社による株式会社フンザの管理体制や同社社内における管理体制そのものにも特段の問題があったとは認められないとされた一方で、当社による株式会社フンザの管理体制の運用面において必ずしも十分な情報共有が図られていたとは言えない点があったこと、株式会社フンザの経営判断にレピュテーションリスクに対する配慮が不足していた面があることは否めない等の指摘を受けました。
 第三者委員会からのご指摘をふまえ、既に当社における管理担当取締役の選任の決定及び社外取締役候補者の増員(第1号議案ご参照)、統括管理本部の設置、子会社管理の専門部署の設置、内部監査室の増員、監査役室の設置、グループ管理及びコンプライアンス領域担当執行役員の選任の決定等を実施しており、このような体制の整備を進めるとともに運用面での実効性の向上に努めてまいります。
 事業におきましては、経営資源を集中させる事業ドメインをコミュニケーションサービスといたしました。
 エンターテインメント事業におきましては、サービス開始5年目となった「モンスターストライク」をより多くのユーザーに長く愛される国民的コンテンツへと育てていくための取り組みを行う一方、新規ゲームタイトルの開発を進めていくほか、アニメ等を通じて新規ヒットタイトルの創出も進めてまいります。
 また、メディアプラットフォーム事業におきましては、新しいコミュニケーションサービスを生み出していくこと、既存サービスにおいてもエンターテインメント領域で培ったバイラルコミュニケーション設計力を活かしていくことで更なる拡大を図ってまいります。
 さらに、新規領域としてスポーツ・ウェルネスといった領域にも進出し、メディア領域同様、当社の強みを活かした事業展開を図ってまいります。

2018/06/26 13:00:00 +0900
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