当社はこの度、2018年にスタートした5ヵ年経営計画「Denka Value-Up」の中間レビューを行い、今後2年間で注力する取り組みと、2022年度の数値目標を決定いたしました。
これまで「Denka Value-Up」では、ヘルスケア、環境・エネルギーを中心に成長戦略の成果が着実に表れ、成長ビジョンとして目指している「スペシャリティーの融合体」への道のりを順調に歩んでおります。これは当社が進めてきた「Denka Value-Up」の方向性が正しかったことの証明でもあります。
今回、「Denka Value-Up」で掲げた成長戦略に基づいた今後2年間の取り組みに加え、社会における存在意義を明確にしていくことで、2022年度数値目標の達成を目指してまいります。
また「Denka Value-Up」の最後の2年間は、更なる高みを目指すこととなる次期経営計画のありたい姿へ飛躍するための大切な準備期間と位置付け、邁進してまいります。
数値目標(連結営業利益・利益率・スペシャリティー化率)
<スペシャリティーの定義>
・ESGの取り組みに整合し、独自性と高付加価値を兼ね備え、外部環境に左右されにくくトップクラスのシェアを有する事業、及び近い将来その可能性を有する事業。
・なおヘルスケア、環境・エネルギー、高付加価値インフラの重点3分野に加え、18年度より機能樹脂を中心とした基盤事業のスペシャリティー化を図っております。
投資
積極的な戦略投資(スペシャリティー事業・プロセス革新)実施により計画を上回る見通し。
株主還元
2021年度、22年度も当初計画通り「総還元性向50%を基準とする」を継続。
※総還元性向=(配当+自己株式取得)÷連結当期純利益
デンカでなければ出来ない方法で、SDGsを羅針盤とした様々な社会課題の解決に挑戦し、社員とステークホルダーが誇りに思い、「社会にとってかけがえのない存在」となる、その第一歩として、3つの「Value-Up」の取り組みに注力してまいります。
「誰よりも上手にできる仕事への集中」によるポートフォリオ変革と更なるスペシャリティー化の実現
1. ポートフォリオ変革
◇スペシャリティー事業の成長加速
◇基盤事業のスペシャリティー化・コモディティー事業の位置付け再定義
● 再構築が必要な事業については、2年間でポートフォリオ変革に目途をつける
2. 革新的プロセス
◇DXにより各プロセスを融合し、ビジネスモデル・組織を変革
環境経営(カーボンニュートラルに向けた取り組み)
● ポートフォリオ変革
● クリーンエネルギー利用拡大や高効率ガスタービン発電の導入
● 環境貢献製品や環境負荷低減技術
● CCUS(二酸化炭素の回収・貯留・有効利用技術)の開発と実装展開
● ケミカルリサイクル技術
● 製品ライフサイクル(LCA)全体の温室効果ガス排出量削減
働きがいや仕事を通じた成長を実感出来る企業達成に向けて
●「 スペシャリティー人財の確保」「ダイバーシティの推進」「働き方改革」のKPI設定
● 評価・採用・育成・労働環境等の制度改革
● 経営幹部候補早期育成への人財教育、大胆な組織・人財の新陳代謝
● 社員が存分に能力を発揮できる環境づくり等、健康経営の推進