対処すべき課題

 今後の経済環境は、先進国における保護主義的な政策圧力や世界的な金利上昇のリスク、地政学的リスク、新興諸国における成長率の低下など懸念はあるものの、米国、欧州、日本など先進国における雇用環境の改善や個人消費の拡大、企業業績の回復による設備投資の継続が予想されるなど、堅調に推移するものと見込んでおります。
 当社グループの事業環境につきましては、有機ELパネルの需要減少に伴いフラットパネルディスプレイ製造装置向けなど一部用途の需要が軟調となる懸念はあるものの、新興諸国における製造業の自動化、省力化投資に加え、先進国でも人手不足への対応や生産性向上の観点から産業用ロボット、協働型ロボットの需要は旺盛であり、成長機会は増大していくものと見込んでおります。
 このような見通しのもと当社グループは、さらなる成長と経営体質の強化を図るため、長期ビジョン及び2018年度を初年度とした新中期経営計画(2018年度~2020年度)を策定しました。
 新中期経営計画の最終年度にあたる2020年度は、当社創立50周年であり、グループの総力を結集し急拡大する成長機会を確実にとらえ、一段上のステージへの飛躍を目指してまいります。

■経営理念
1. 個人の尊重
2. 存在意義のある企業
3. 共存共栄
4. 社会への貢献

■当社グループの事業領域と使命
「トータル・モーション・コントロール」の提供

■長期ビジョン
【ありたい姿】
価値ある製品とサービスの提供によって、モーションコントロール業界において唯一無二の存在であり続ける

【目指すポジション】
・独創的な技術で信頼されるアクチュエーターメーカー
・精密減速機分野のリーディングカンパニー

■中期経営計画(2018年度~2020年度)
~会社創立50周年~
急拡大する成長機会を着実にとらえ、一段上のステージへ

(基本方針と戦略)
① グローバル生産能力の大幅な引き上げ日本、米国、ドイツ、韓国に展開する各生産拠点の生産能力の引き上げ
・波動歯車装置のグローバル生産能力月産28万台体制の確立
・自動化ラインの拡充、多能工化の推進による生産性向上

② グループ各社の能力を引き上げ、総合力を強化
グループ各社の経営基盤を強化し、企業価値向上を実現

③ QCDS能力引き上げによるお客様満足度の向上
【メカトロニクス製品】
・独創的な製品とサービスによって新市場、新用途を開拓
・サービス、サポート体制の強化
・新製品開発とコア技術の向上

【精密遊星減速機】
・地域毎の特性にもとづく販売戦略の展開
・開発・生産技術の強化

【波動歯車装置】
・製品リードタイムの正常化と短縮
・高付加価値製品と課題解決力により差別化された価値を提供

④ 成長を支える経営基盤を強化
健全な成長に見合った人材の獲得と育成の推進
ITを活用した経営プラットフォームの充実
環境、社会、ガバナンスを考慮した経営の推進

⑤ 将来に向けた成長の布石
創造的破壊にも挑戦し、変化に対応できる組織風土を醸成

■財務目標
2020年度連結経営成績(目標)
売上高: 1,000億円
営業利益: 260億円
当期純利益: 170億円

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2018/06/21 11:00:00 +0900
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