第3号議案
定款一部変更の件(「創業の精神」への一部追加)〔株主からのご提案〕

 第3号議案は、株主からのご提案によるものであります。なお、提案株主の議決権の数は、347個であります。

【提案の内容】
 第2条(創業の精神)に定める文章に、「当社は、GMOインターネットグループにおける金融のプロフェッショナル集団として、ガバナンス・社会常識・健全な倫理感覚の欠けた親会社・関係会社の経営陣に対して指導をやり抜き、グループ各社の市場価値向上に貢献する。」を追加する。

【提案の理由】
・当提案は、「経営者が投資家を選ぶ」GMO各社に対して、当社が「資本市場の健全な発展を担う日本証券協会の協会員としての責務を果たす」ことを求めるものである。
・1419円。この株価は、2015年、当社がFXプライム救済によりテクニカル上場した際の上場来高値だ。いまは858円(2018年9月28日終値)、当時うっかり買ってしまい塩漬けを続けている株主の悲しみを想像するとこちらまで胸が苦しくなってくる。
・この超長期的な株価低迷の原因の1つとして、親会社であるGMOインターネットグループとその関係会社各社の経営陣に、社会常識と健全な倫理感覚が欠けていることが挙げられる。
・たとえば、換金目的での無用な子会社上場濫発、親会社投げ売りで初値から株価1/5をつけた某子会社、流動性の低さを無視する某子会社、GMOとくとく景品表示法違反、有力株主ですら対話を拒否されるなどといったものだ。GMOの各種社会常識や倫理感覚が欠けた事例のなかでも、特に、「買収防衛策廃止の提案」への反対と対応は、上場企業として信じられない行為であった。
・結果として、GMOの株主総会では防衛策の廃止は惜しくも否決されたが、熊谷氏や使用人など実質的に身内が5割超保有するなか、「45%」という賛成票が投じられ、ほとんどの投資家から「NO」を突きつけたことになる。だが、それでも振る舞いを改めないGMOの神経はある意味すごいことであるが、異常だ。
・なぜなら、「上場」とは、市場から資金を調達できる代わりに、「投資家から常に行動と振る舞いをチェックされ、業績を評価される立場になること」だからだ。GMOやその関係会社各社のように、「経営者が投資家を選ぶ」などあってはならないことである。
・このGMOグループ全体に蔓延している「上場の意味を履き違えた振る舞い」「経営者が株主を選ぶ行為」は、資本市場の健全な発展を担う日本証券協会の協会員である当社が責任をもって改めさせる必要がある。そこで、当社独自の条文の追加し、さらに、当社に対し具体的で責任のある行動と覚悟を求めることにした。
・とはいえ、清く正しくコンプライアンスを守り、子会社上場や売り出しを控え、さまざまな投資家の意見を傾聴し、株主・顧客・従業員とともに成長していくGMOグループ…、そんなステキな企業集団になる可能性はあるだろうか。だが現実はどうあれ、尊敬する高島先生や鬼頭先生、それぞれの持ち場で一生懸命に頑張ってくれているGMOFHのパートナーの皆さんに、わたしはその実現の可能性を期待し続けたい。
(会社注 提案の内容、提案の理由は、原文どおりに掲載しております。)

○取締役会の意見:本議案に反対いたします。
 定款に定めております「創業の精神」は、当社グループの存在意義及び事業活動の基本的な方向性を示したものであります。
 当社グループは、「創業の精神」に基づき、「金融サービスをもっとリーズナブルにもっと楽しく自由に」の企業理念のもと、役職員に基本的な行動原則として定めた「企業行動基準」に準拠することを求め、ガバナンス、コンプライアンス、倫理観等をもって事業を展開しております。また、日本証券業協会の会員であるGMOクリック証券株式会社では、資本市場の担い手として業務を遂行する上での心構えを「倫理コード」として定めており、健全な社会常識及び倫理観を保持するよう研鑽に努めております。
 上記から、ご提案の内容を定款の「創業の精神」に追加することは適当でないと考えます。

2019/03/24 12:00:00 +0900
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