当連結会計年度におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染拡大による事業活動の制限が長期化し、感染症対策により一部で回復の動きが見られるものの、全般的な経済活動の持ち直しには依然として時間を要する状況にあります。
このような環境の中、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は新型コロナウイルス感染拡大の影響や特約店契約解消の影響等により1,058億43百万円(前期比1.2%減)となりました。利益面につきましては、売上減等に伴う売上総利益の減少はあったものの、販売費及び一般管理費の減少により、営業利益は8億99百万円(前期比75.5%増)、経常利益は受取補償金の計上や支払利息の減少等により11億39百万円(前期比128.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に計上した投資有価証券売却益がなくなったことや事業構造改善費用の計上があったものの、繰延税金資産の計上等により5億20百万円(前期比892.0%増)となりました。
車載用電子部品やリモートワーク需要拡大によるノートPC用電子部品の販売増があったものの、デジタルカメラ用半導体や事務機器用電子部品の販売減により、売上高は856億7百万円(前期比0.8%減)、セグメント利益は販売費及び一般管理費の減少により10億90百万円(前期比287.0%増)となりました。
鉄道向けCADシステム等の販売減により、売上高は202億36百万円(前期比2.7%減)、セグメント損失は自社製品事業拡大のための人的リソース投入により1億96百万円(前期は2億33百万円の利益)となりました。