対処すべき課題

 当社グループの主力事業である低温食品物流の業界は、コロナ禍による物流需要の急激な変化はあるものの、ライフスタイルの変化に伴う冷凍・冷蔵食品に対する輸配送需要は引き続き堅調に推移しております。しかしながら、物流施設の建設費用の上昇や情報通信技術の高度化によるIT関連費用の増加など、高品質な物流サービスを提供するためのコストは依然として増加傾向が続いております。また、物流業界における慢性的な人手不足に加えて少子高齢化による労働人口の減少も進み、人材の確保は重要な経営課題となっております。他にも、持続可能な社会の実現に貢献するため、事業活動を通じた社会課題や環境課題の解決に取り組んでいかなければなりません。
 このような課題を解決するため、当社グループは第二次中期経営計画(2019年度~2021年度)を策定し、2019年4月よりスタートしております。当社グループが目指す『グローバルに変化する食品物流を担う低温を核とする総合物流情報企業の実現』に向けて、次のとおり基本方針を定め、基本戦略に沿った具体的な取り組みを進めております。

【第二次中期経営計画】(2019年度~2021年度)

<基本方針>
『新たなインフラ整備と営業開発の推進』

 当社グループにおけるTC事業、DC事業それぞれに新たなインフラ整備を進め、それらのインフラを100%活用した営業開発を推進し、各々の得意分野を一体化した顧客サービスや物流品質の更なる向上を目指してまいります。

<基本戦略(重要施策)>

(1)インフラ整備による既存業務の効率化及び新規業務の獲得

①グループの経営資源をフル活用し、基幹事業拠点の拡大と再編を推進
②幹線輸送の自社化推進による収益基盤の強化
③北海道・東北・北陸・中国・南九州エリアの配送体制の安定化

(2)顧客のニーズを先取りした提案型営業による収益拡大

①グループ総合力を結集し、重要顧客との関係をより強固なものとする
②コスト構造の変化に対応した料金体系の見直し提案

(3)新技術導入による業務効率化及び安定化

①IT技術の導入による倉庫内業務・輸配送業務の効率化及び安定化
②その他業務効率化・安定化に資する新たな機能・仕組みの導入

(4)人材確保と活用

①福利厚生の充実と処遇改善による定着率の向上
②採用競争力の強化による事業規模拡大に対応する人材確保
③多様な人材が永く活躍できる労働環境づくり
④働き方改革・ライフスタイルを考慮した労働環境への柔軟な対応

(5)新たな成長ステージの確立

①ベトナム国におけるコールドチェーン確立に向けた既存・新規事業の拡張
②ベトナム国以外の東南アジア諸国への事業展開
③新たな事業ドメインの創出
④M&A(国内・海外)の活用

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2021/06/25 12:00:00 +0900
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