株主総会参考書類

第4号議案 
一般財団法人戸田みらい基金の活動支援を目的とした第三者割当による自己株式の処分等の件

 当社は「“喜び”を実現する企業グループ」をグローバルビジョンに掲げ、全てのステークホルダーにとっての企業価値の最大化に向けて、事業活動に取り組んでいます。その中で、協力会社や建設技能者等、担い手の確保・育成については、総合建設会社としていち早く「優良技能者制度(※)」を導入するなど、積極的な取り組みを進めてきました。
 近年、建設産業においては、就業者に占める若年層の減少が目立ち、他産業と比べても高齢化の傾向が顕著となっています。安全で安心な社会基盤の構築及び保全という、建設産業の社会的役割を持続的に果たしていくためには、担い手の安定的な確保・育成を通じた生産体制の確立が不可欠であると認識しています。
 こうした当社の企業姿勢を公共性、透明性、安定性のある形態で具現化するものとして、一般財団法人戸田みらい基金(以下、本財団)は、平成28年10月3日に設立されました。設立初年度(平成28年10月3日~平成29年3月31日)においては、「若手技能者の採用や育成に資する活動に対する助成」として6件の活動に対して支援し、次年度以降においても継続的なフォローアップを実施していく予定です。
 このように、本財団は、担い手の育成に係る助成事業等の社会貢献活動を通じて、就労機会の拡大、技術・技能の向上を実現するとともに、建設産業全体の発展に寄与することを目的としており、こうした活動は、当社の持続的成長と中長期的な企業価値向上に資するものと考えます。
 そこで、本財団の社会貢献活動を継続的、安定的に支援するため、当社株式の配当金によって活動原資を拠出するべく、当社は三菱UFJ信託銀行株式会社を受託者(共同受託者:日本マスタートラスト信託銀行株式会社)、本財団を受益者とする他益信託(以下、「本信託」といいます。)を設定し、本信託に対して第三者割当の方法により特に有利な払込金額で、自己株式を処分いたします。
 また、本自己株式の処分により本信託が保有する株式の議決権については、信託期間を通じ、行使をしないものとします。
 なお、本議案が承諾されることを条件として、本総会終結後から平成30年3月31日までの期間に取得価値の総額25億円を上限として上限3,000,000株の自己株式を取得することを平成29年4月28日開催の取締役会で決議しております。
 上記の趣旨、目的のために、1株につき1円という払込金額は妥当であると考えており、会社法第199条及び第200条の規定に基づき、第三者割当による自己株式の処分に関し、募集事項の決定を当社取締役会に委任することのご承諾をお願いするものであります。

※優良技能者制度:職長会の会員で登録基幹技能者の資格を有する方等を「優良技能者」と認定し、協力会社から支払われる給料に優良技能者手当として加算する原資として、1次協力会社に対して優良技能者手当を支給する制度。

処分する自己株式の内容

※平成29年3月31日現在の発行済株式の総数322,656,796株に対して計算しております。

財団の概要

※自己信託の処分先である信託の受益者として交付を受ける金銭を活動原資といたします。

以 上