第31期定時株主総会招集ご通知 証券コード : 3769
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものです。
❶ 連結経営成績の概況
当連結会計年度(2023年10月1日〜2024年9月30日)の業績は、以下のとおりです。
a.売上収益
売上収益は73,785,055千円(前年同期比16.9%増)となりました。オンライン課金分野、継続課金分野、対面分野と「GMO後払い」合計の決済処理件数は前年同期比19.3%増、決済処理金額は前年同期比25.5%増となり、決済代行事業の売上収益は55,927,023千円(前年同期比16.7%増)、金融関連事業の売上収益は16,462,355千円(前年同期比16.8%増)、決済活性化事業の売上収益は1,509,085千円(前年同期比31.3%増)となりました。詳細については、「1.企業集団の現況に関する事項(1)事業の経過及び成果 ❷セグメントの業績状況」に記載しております。
なお、品目別売上収益は以下のとおりです。イニシャルにおいて前連結会計年度に計上した対面分野における大型案件の反動減の影響がある一方、ストック、フィー及びスプレッドが順調に推移しております。
b.営業利益
営業利益は25,187,463千円(前年同期比24.0%増)となり、当連結会計年度の業績予想を達成しております。
決済代行事業のセグメント利益(営業利益)は25,214,399千円(前年同期比19.5%増)となり、金融関連事業のセグメント利益(営業利益)は4,104,615千円(前年同期比49.2%増)、決済活性化事業のセグメント利益(営業利益)は373,678千円(前年同期比29.4%増)となりました。
c.税引前利益
税引前利益は27,504,689千円(前年同期比33.3%増)となり、当連結会計年度の営業利益が前年同期比24.0%増だったのに対し、税引前利益が前年同期比33.3%増となりました。これは主に持分法による投資の売却益を1,629,664千円計上したことによるものです。詳細については、「連結注記表8.その他の注記 (持分法による投資の売却益)」に記載しております。
❷ セグメントの業績状況
セグメントの業績は以下のとおりです。
a.決済代行事業
決済代行事業については、主にオンライン課金分野・継続課金分野と対面分野における決済代行サービス、金融機関や事業者等に対するBaaS(Banking as a Service)支援の拡大に取り組んでおります。オンライン課金分野・継続課金分野においては、EC市場の順調な成長のもと、大手から中小規模まであらゆる業態の加盟店開拓やEC以外の幅広い事業者における当社グループのサービス利用の拡大に注力しております。当連結会計年度のオンライン課金分野・継続課金分野は、大手加盟店の開拓が進捗した結果、公金・公共料金や旅行・チケット、日用品等のオンライン決済が増加し、売上収益が伸長いたしました。
当連結会計年度における対面分野は、前連結会計年度においてイニシャル売上に寄与した大口案件が無い中、中小規模案件の積み上げを推進したこと、リカーリング型売上の成長等により着実な売上成長を遂げることができました。なお、当第4四半期連結会計期間には「stera」シリーズで従来型の据置型に、組込型の新端末を加えた「next stera」の販売を開始いたしました。
さらに、決済のキャッシュレス化やDXニーズの拡大を捉えた金融機関や事業者等に対するBaaS支援では、第1四半期連結会計期間以降、大型案件等の収益貢献が開始したことにより、プロセシングプラットフォームサービスの売上収益が拡大いたしました。
以上の結果、売上収益は55,927,023千円(前年同期比16.7%増)、セグメント利益(営業利益)は25,214,399千円(前年同期比19.5%増)となりました。
b.金融関連事業
金融関連事業(マネーサービスビジネス:MSB)については、加盟店のキャッシュ・フロー改善に資する早期入金サービスや、加盟店向け融資サービスであるトランザクションレンディング、海外FinTech事業者に向けたレンディングサービス、送金サービス、給与即時受け取りサービスの「即給byGMO」のほか、連結子会社であるGMOペイメントサービス株式会社を通じて「GMO後払い」やBtoB取引向け後払い決済サービス「GMO掛け払い」、三井住友カード株式会社との分割・対面取引にも対応するBNPLサービス「アトカラ」等の後払い決済サービスを提供しております。
当連結会計年度において、後払い決済サービスは前連結会計年度における手数料改定の影響が一巡したものの、引き続き大手加盟店の獲得により売上収益が伸長いたしました。海外FinTech事業者に向けたレンディングサービスにおいては、北米及びインドを中心に新たな融資先の開拓及び既存融資先への追加融資が進捗し、売上収益の拡大に貢献しました。加えて、「即給byGMO」も取扱件数が順調に推移し売上収益が伸長いたしました。
以上の結果、売上収益は16,462,355千円(前年同期比16.8%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は後払い決済サービスにおける未回収率の低下がさらに進み与信関連費用を一定水準抑えることができたことに加え、海外FinTech事業者に向けたレンディングサービスが伸長したことにより、4,104,615千円(前年同期比49.2%増)となりました。
c.決済活性化事業
決済活性化事業については、当社グループ加盟店の売上向上に繋がるマーケティング支援サービスやセキュリティ強化サービス、連結子会社であるGMO医療予約技術研究所株式会社を通じて医療受付現場の業務効率化に繋がる医療特化型予約管理システム「メディカル革命byGMO」等を提供しております。
当連結会計年度において、GMO医療予約技術研究所株式会社が提供する予約・問診票記入・受付・決済といった行為をスマホアプリから行えるサービスや、複数の医療機関の診察券をスマートフォン1つに集約することができるサービスへの需要の高まり等から売上収益が前年同期比54.6%増と引き続き好調に推移し、利益面でも貢献をいたしました。また、マーケティング支援サービスも増収となっております。
以上の結果、売上収益は1,509,085千円(前年同期比31.3%増)となり、セグメント利益(営業利益)は373,678千円(前年同期比29.4%増)となりました。
各セグメントにおいて提供する主なサービス及び会社は、以下のとおりです。