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住設事業のソリューションカンパニーを設立し、スペシャリティー化を加速

 デンカは、2018年4月よりスタートした経営計画「Denka Value-Up」において、基盤事業のスペシャリティー化を成長戦略のひとつに位置付け、外部環境の影響を受けにくいスペシャリティーグレードの比率拡大やソリューションビジネスへのシフトを進めています。

 本取組みの一環として、当社のプラスチック製雨どいを始めとした住設事業と、金属雨どいの製造・販売会社である100%連結子会社の中川テクノ株式会社を統合し、2021年4月1日付で住設事業のソリューションカンパニーを設立いたします。
 今後、この新会社にグループの経営資源を集約し、営業力を強化するとともに、「省施工」、「軽労化」、「環境対応」をキーワードとした新製品開発および新規事業の創出により、スペシャリティー化を加速してまいります。

ポリスチレン樹脂のケミカルリサイクルの事業化に着手

 デンカの関連会社である東洋スチレン株式会社は、使用済みポリスチレン樹脂のケミカルリサイクル事業化に向け、プラスチックリサイクルのグローバル企業である米国オレゴン州のアジリックス社と日本国内市場における技術ライセンス契約を締結しました。当社千葉工場内に、使用済みポリスチレン樹脂を熱分解し、その原料であるスチレンモノマーを再生する実証設備(年間処理能力:約3千トン)建設の具体的検討に着手し、2021年度末の操業開始を目指します。 

 プラスチックは社会生活に欠かせない素材である一方、使用後の海洋流出により生態系への悪影響や、石油由来原料の使用による温室効果ガス増加等の問題が顕在化し、国際的な重要課題となっています。
 従来のプラスチックリサイクルの手法は使用済みのプラスチックを粉砕し、再度溶融した上で製品を成形するマテリアルリサイクルが主であり、特に食品関連容器への利用には一部で制約がありました。今回の方式は、ポリマーからモノマーに熱分解し易いというスチレン系樹脂の特徴を生かしたケミカルリサイクルという手法であり、リサイクルスチレンモノマーから製造されたポリスチレンの用途には制限がない画期的な手法です。またCO2の発生量も通常の生産方法と比較して半減させることが可能です。
 デンカは東洋スチレン社のケミカルリサイクル事業を全面的にバックアップするとともに、政府機関、関係団体との連携にも協力してまいります。
 デンカグループは、持続可能な社会の実現のため今後も新たな製品・技術の創造を通じて、地球環境の保全・保護に積極的に取り組んでまいります。


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2020/06/19 12:00:00 +0900
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