対処すべき課題

 当社グループを取り巻く環境は、中長期的にはCASE(未来の車の特性をConnected・Autonomous・Shared・Electricの頭文字で表したもの)に代表される自動車業界の大変革が当社グループの事業に大きな影響・変化をもたらすことが確実視される一方で、足元においては、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の悪化が深刻化しており、先行きを見通すことが極めて難しい状況となっております。

 そのようななか、当社グループは創立80周年という節目の年を迎えるにあたって、10年後を見据えた「2030年ビジョン」を策定中であります。「事業とモノづくり力の変革で収益力を向上させ、ESG経営を実践」を基本方針に掲げ、「①持続可能な地球環境への貢献」「②事業の変革で豊かな社会を創造」「③従業員の幸せと会社の発展」という3つの経営指針を柱に、「“Company of Choice Globally”(世界中で選ばれる会社)」の実現を目指し、全社員で共有できるものとしてまいります。
 2020年度は、足元の先行き不透明さに対処しながら、2030年ビジョン達成に向けての第一歩として、「強靭な筋肉体質へ、Aichi Wayでの“大変革”!」をスローガンとして、以下の施策を中心に取り組んでまいります。

1.新型コロナウイルスの感染拡大による不透明感のなかで、「連結」での限量経営により基盤強靭化
  1. 安全・品質レベルの向上に向けた、本質的対策の実施・浸透
  2. 経営リスク・環境変化に対する販売・生産・要員面での迅速・的確な対応と供給責任の完遂
  3. TPS(トヨタ生産方式)をベースとした、工程整流化と現場・スタッフの自工程完結(*)推進 
    *「品質は工程で造りこむ」との考え方に基づく、トヨタ式の仕事の進め方
  4. 販売価格に見合う、企画段階からの固定費マネジメント改革
  5. 原単価の改善と損益分岐点マネジメントの推進
2.グローバルでの連結収益力を磨く
  1. Home&Awayで当社グループ内の事業体制見直し(統合と移管)
  2. 売り方・買い方改革とモノづくり力の向上による「稼ぐ力」の引き上げ
  3. バルドマン社の育成による、アセアン地域への鋼材供給とインド国内ビジネスへの目処付け
3.明るく、風通しの良い職場に向けて
  1. メンバー一人一人に焦点を当てた人財育成と全ての社員が達成感を感じられる真の働き方改革
  2. 社員全員のコンプライアンス徹底と「社員の健康」を大切にした健やかで明るい会社づくり

 株主のみなさまにおかれましては、引き続き変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申しあげます。

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2020/06/18 11:00:00 +0900
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