事業の経過及び成果

 遊技機業界におきましては、パチスロ遊技機市場において、規則改正及び新たな自主規制に対応した遊技機(6号機)の投入が始まり、一部のタイトルにおいて、6号機の特性を活かした新たなゲーム性がユーザーの評価を得るなど、市場活性化に向けての期待が高まりつつあります。一方で、一般財団法人保安通信協会(略称:保通協)におけるパチスロ遊技機の型式試験適合率が引き続き低水準であることから、6号機のタイトル供給数は低調に推移しました。パチンコ遊技機市場においては、旧基準機に加えて、規則改正に対応した遊技機の投入も進んでおります。
 エンタテインメントコンテンツ事業を取り巻く環境としては、デジタルゲーム分野において、高い製品クオリティに加え、有力IPを活用したタイトルが上位を占めるなど、競争環境はより激しさを増しております。パッケージゲーム分野におきましては、家庭用ゲーム機市場において、現世代ゲーム機の普及が進んだことから、主に欧米においてゲームソフトの販売市場拡大に期待が高まっております。また、PC向けゲーム市場では、Steam等のゲーム配信プラットフォームの拡大傾向が続いております。アミューズメント施設・機器市場につきましては、プライズを中心に施設稼働は安定的に推移しております。
 リゾート業界におきましては、訪日外国人数が2018年に初めて年間推計が3,000万人を突破するなど増加傾向にあり、ホテルの客室稼働率も引き続き上昇傾向にあります。また、観光立国の実現に向けて、『特定複合観光施設区域整備法』にかかる施行令等も2019年4月より順次施行されております。

 このような経営環境のもと、当連結会計年度における売上高は331,648百万円(前期比2.5%増)、営業利益は13,079百万円(前期比26.2%減)、経常利益は7,495百万円(前期比48.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,642百万円(前期比70.4%減)となりました。

 セグメント別の概況は以下のとおりであります。
 なお、文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおりません。

遊技機事業

 パチスロ遊技機におきましては5.9号機に加え、6号機や株式会社ジーグ社製の筐体の投入を開始し、67千台の販売(前期は85千台の販売)となりました。パチンコ遊技機におきましては、旧基準機を中心に販売を行い、159千台の販売(前期は140千台の販売)となりました。

 以上の結果、売上高は101,425百万円(前期比4.0%減)、営業利益は13,490百万円(前期比13.1%増)となりました。


エンタテインメントコンテンツ事業

 デジタルゲーム分野におきましては、複数の新作タイトルのサービスを開始いたしましたが、想定していた評価に届かず、既存運営タイトルも減衰が続いたため、当初想定を大幅に下回りました。
 パッケージゲーム分野におきましては、新作タイトルの遅延等が発生しましたが、リピート販売が好調だったことにより、販売本数は2,344万本(前期は1,733万本の販売)となりました。
 アミューズメント機器分野におきましては、引き続きビデオゲーム及びプライズ機等を中心に販売を実施いたしました。
 アミューズメント施設分野におきましては、プライズを中心とした施設オペレーションの実施により、国内既存店舗の売上高は前期比で104.0%となりました。
 映像・玩具分野におきましては、劇場版『名探偵コナン』シリーズの配給収入や映像配信の収入を計上したほか、玩具において、新製品や定番製品を販売いたしました。

 以上の結果、売上高は219,631百万円(前期比5.6%増)、営業利益は9,857百万円(前期比33.6%減)となりました。


リゾート事業

 リゾート事業におきましては、『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、宿泊利用が堅調に伸び、利用者数は前期比33.8%増となりました。

 以上の結果、売上高は10,589百万円(前期比6.6%増)、営業損失は2,412百万円(前期は営業損失2,502百万円)となりました。

 海外におきましては、PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.(当社持分法適用関連会社)が運営している韓国初のIR(統合型リゾート)『パラダイスシティ』において、2018年10月より開始している国内向けプロモーションの効果等により、日本人VIPの方を中心に多くのお客様にご来場いただいております。

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2019/06/21 12:00:00 +0900
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