第117回定時株主総会 招集ご通知 証券コード : 6516
山洋電気株式会社 当連結会計年度における日本経済は,中国をはじめとした海外経済の減速による鉱工業生産や輸出の減少を背景に,鈍い動きとなりました。
そのような中で,当社グループの主要な販売市場である工作機械・ロボット・半導体製造装置などの設備産業業界においても需要が減少しました。
その結果,当連結会計年度における連結売上収益は84,678百万円(前年同期比5.1%減)となり,連結営業利益は6,590百万円(前年同期比25.0%減),連結税引前当期利益は6,890百万円(前年同期比19.3%減),親会社の所有者に帰属する当期利益は4,983百万円(前年同期比22.3%減)となりました。
受注高は77,737百万円(前年同期比19.9%減),受注残高は15,602百万円(前年同期比30.8%減)となりました。
セグメント別の業績
日本には,当社およびグループ会社の山洋工業株式会社,山洋電気テクノサービス株式会社があります。セグメント売上収益は86,941百万円(前年同期比4.5%減)となり,セグメント利益は4,114百万円(前年同期比34.9%減)となりました。
北米には,グループ会社のSANYO DENKI AMERICA,INC.があります。セグメント売上収益は10,043百万円(前年同期比3.4%増)となり,セグメント利益は639百万円(前年同期比42.0%増)となりました。
ヨーロッパには,グループ会社のSANYO DENKI EUROPE S.A.およびSANYO DENKI GERMANY GmbHがあります。セグメント売上収益は5,484百万円(前年同期比6.5%増)となり,セグメント利益は483百万円(前年同期比19.4%増)となりました。
東アジアには,グループ会社の山洋電气(上海)貿易有限公司,山洋電氣(香港)有限公司,台灣山洋電氣股份有限公司,SANYO DENKI KOREA CO.,LTD.,上海山洋電气技術有限公司,山洋電气貿易(深圳)有限公司,中山市山洋電气有限公司,山洋電气精密機器維修(深圳)有限公司および山洋電气(天津)貿易有限公司があります。セグメント売上収益は11,658百万円(前年同期比26.7%減)となり,セグメント利益は534百万円(前年同期比30.0%減)となりました。
東南アジアには,グループ会社のSANYO DENKI PHILIPPINES, INC.,SANYO DENKI SINGAPORE PTE.LTD.,SANYO DENKI INDIA PRIVATE LIMITEDおよびSANYO DENKI (THAILAND) CO.,LTD.があります。セグメント売上収益は22,413百万円(前年同期比2.2%減)となり,セグメント利益は869百万円(前年同期比3.8%減)となりました。
事業部門別の業績
クーリングシステム事業
クーリングシステム製品「San Ace」は,通信機器や医療機器向けの需要は堅調でした。一方,データセンター向けの需要や,中国景気減速にともなうオートメーション向けの需要は減少しました。
その結果,売上収益は23,324百万円(前年同期比3.2%減),受注高23,369百万円(前年同期比4.9%減),受注残高4,085百万円(前年同期比1.1%増)となりました。
パワーシステム事業
パワーシステム製品「SANUPS」は,太陽光発電市場や情報通信市場の不調により需要が大きく低迷しました。一方,工場設備向けや病院設備向けの需要は堅調に推移しました。また,公共設備向けの需要は増加傾向となりました。
その結果,売上収益は7,365百万円(前年同期比6.6%減),受注高7,381百万円(前年同期比1.8%減),受注残高1,831百万円(前年同期比0.9%増)となりました。
サーボシステム事業
サーボシステム製品「SANMOTION」は,メモリ市場の減速と中国経済の減速の影響で,工作機械・ロボット・半導体の各業界ならびに中国市場での需要が低迷しました。一方,射出成形機,電子部品実装機向けの需要は堅調に推移しました。
その結果,売上収益は47,474百万円(前年同期比7.0%減),受注高40,317百万円(前年同期比31.2%減),受注残高8,036百万円(前年同期比47.1%減)となりました。
電気機器販売事業
産業用電気機器,制御機器および電気材料の販売は,医療関連向けの需要を中心に依然堅調に推移しています。
また,太陽光発電関連の国内需要は減少しましたが,海外案件と蓄電システム案件の引合が増えています。
鉄鋼関連事業においては,新規設備投資および老朽化した生産設備の更新工事が一部先送りとなり,補修用予備品の納入もやや減少しました。
その結果,売上収益は4,669百万円(前年同期比14.5%増),受注高4,851百万円(前年同期比13.5%増),受注残高872百万円(前年同期比26.3%増)となりました。
電気工事事業
製鉄所内における電気工事は,老朽化した電気設備の更新および補修工事が計画的に実施され,需要は堅調に推移しました。また,一般産業分野での電気設備更新工事の需要も増加しましたが,大型の太陽光発電電気工事の受注が先送りとなったことにより電気工事事業全体としては低迷しました。
その結果,売上収益は1,845百万円(前年同期比10.9%減),受注高1,818百万円(前年同期比15.6%減),受注残高775百万円(前年同期比3.3%減)となりました。