第122回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 6516

当期の事業の概況

 当連結会計年度における世界経済は、米国では景気が堅調に推移しているものの、中国での景気の低迷を受け、全体として経済活動が停滞しました。
 日本経済は、海外経済の弱い動きにともなって輸出が低迷しましたが、設備投資の緩やかな増加により、景気に回復の兆しが見られました。
 そのような中で、当社グループの主要な販売市場である通信装置、およびロボット、工作機械、半導体製造装置などのファクトリーオートメーション市場からの需要は減退しましたが、受注残の消化が順調に進みました。
 その結果、当連結会計年度における連結売上収益は112,904百万円(前年同期比6.5%減)となり、連結営業利益は11,811百万円(前年同期比12.0%減)、連結税引前当期利益は13,323百万円(前年同期比6.3%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は10,477百万円(前年同期比8.2%減)となりました。
 受注高は75,318百万円(前年同期比41.2%減)、受注残高は44,339百万円(前年同期比45.9%減)となりました。




セグメント別の業績

日本

 日本には、当社および連結子会社の山洋工業株式会社、山洋電気テクノサービス株式会社、山洋電気ITソリューション株式会社があります。セグメント売上収益は109,886百万円(前年同期比7.5%減)となり、セグメント利益は6,280百万円(前年同期比9.8%減)となりました。

北米

 北米には、連結子会社のSANYO DENKI AMERICA,INC.があります。セグメント売上収益は21,769百万円(前年同期比13.6%減)となり、セグメント利益は2,234百万円(前年同期比2.5%減)となりました。

ヨーロッパ

 ヨーロッパには、連結子会社のSANYO DENKI EUROPE S.A.およびSANYO DENKI GERMANY GmbHがあります。セグメント売上収益は9,703百万円(前年同期比16.9%増)となり、セグメント利益は662百万円(前年同期比32.7%増)となりました。

東アジア

 東アジアには、連結子会社の山洋電气(上海)貿易有限公司、山洋電氣(香港)有限公司、台灣山洋電氣股份有限公司、SANYO DENKI KOREA CO.,LTD.、上海山洋電气技術有限公司、山洋電气貿易(深圳)有限公司、中山市山洋電气有限公司、山洋電气精密機器維修(深圳)有限公司および山洋電气(天津)貿易有限公司があります。セグメント売上収益は14,475百万円(前年同期比23.8%減)となり、セグメント利益は719百万円(前年同期比56.2%減)となりました。

東南アジア

 

 東南アジアには、連結子会社のSANYO DENKI PHILIPPINES,INC.、SANYO DENKI INDIA PRIVATE LIMITED およびSANYO DENKI (THAILAND) CO.,LTD.があります。セグメント売上収益は42,266百万円(前年同期比8.0%減)となり、セグメント利益は1,949百万円(前年同期比22.9%減)となりました。



事業部門別の業績

クーリングシステム事業

San Ace(サンエース)は、冷却ファン、ファンユニットなど、山洋電気のクーリングシステム製品を総称するブランドです。


 クーリングシステム製品「San Ace」は、EV用急速充電器や高性能サーバ向けの需要が好調でした。一方、通信機器や一般産業機器向けの需要は低調でした。
 その結果、売上収益は42,984百万円(前年同期比0.7%減)、受注高26,684百万円(前年同期比41.9%減)、受注残高18,365百万円(前年同期比47.0%減)となりました。

主要製品
DCファン ファンユニット
耐久ファン エアフローテスター
ACファン PWMコントローラ

パワーシステム事業

SANUPS(サナップス)は、無停電電源装置(UPS)、インバータ、エンジン発電装置、太陽光発電システム用パワーコンディショナなど、山洋電気のパワーシステム製品を総称するブランドです。

 パワーシステム製品「SANUPS」は、社会インフラおよびカーボンニュートラル向けの需要が堅調でした。また、第3四半期から官公庁向けの需要が増加に転じました。一方、半導体製造装置の需要は低調でした。
 その結果、売上収益は8,226百万円(前年同期比10.8%増)、受注高8,296百万円(前年同期比9.0%増)、受注残高3,262百万円(前年同期比2.2%増)となりました。

主要製品
UPS(無停電電源装置) インバータ
パワーコンディショナ 無瞬断切換装置
グリッド管理装置 防災用ディーゼル発電装置
瞬時電圧低下補償装置

サーボシステム事業

SANMOTION(サンモーション)は、サーボモータ・アンプ、ステッピングモータ・ドライバ、コントローラなど、山洋電気のサーボシステム製品を総称するブランドです。

 サーボシステム製品「SANMOTION」は、半導体製造装置、ウェハ搬送ロボット向けの需要が大幅に減少しました。
 また、前連結会計年度から続く中国市場の低迷により、金属加工機、射出成形機、工作機械向けの需要も低調でした。一方、年度末にかけて電子部品実装機向けの需要に回復の兆しが見られました。
 その結果、売上収益は55,952百万円(前年同期比12.6%減)、受注高34,908百万円(前年同期比49.0%減)、受注残高21,031百万円(前年同期比50.0%減)となりました。

主要製品
ACサーボシステム ステッピングシステム
DCサーボシステム モーションコントローラ
リニアサーボシステム

電気機器販売事業

電気機器販売事業は、産業用電気機器、制御機器、電気材料などの販売をおこなう事業です。

 医療機器向けの需要の増加により、産業用電気機器、制御機器および電気材料の需要は堅調に推移しました。また、造船業界向けの需要も堅調でした。一方、半導体業界や鉄道事業向けの需要は低調でした。
 その結果、売上収益は4,482百万円(前年同期比8.2%減)、受注高4,088百万円(前年同期比12.8%減)、受注残高1,030百万円(前年同期比27.7%減)となりました。

電気工事事業

電気工事事業は、産業用コントロールシステムの設計、開発、施工、保全工事を提供する事業です。

 主要顧客である鉄鋼業界からの需要は、電気設備の予備品購入および補修工事が計画どおりに実施され、堅調に推移しました。一方、一般産業向けの電気設備工事の需要は低調でした。
 その結果、売上収益は1,257百万円(前年同期比3.4%増)、受注高1,340百万円(前年同期比2.2%増)、受注残高649百万円(前年同期比14.6%増)となりました。

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2024/06/19 12:00:00 +0900
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