第123回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 6516

当期の事業の概況

 当連結会計年度における世界経済は、米国の個人消費が堅調な一方、中国や欧州では景気の回復に遅れが見られました。
 日本経済は、安定した企業収益を背景とした設備投資が底堅く、緩やかに景気が回復してきましたが、世界経済の回復の遅れにともない、経済活動は弱い動きとなりました。
 そのような中で、当社グループの主要な販売市場である通信装置、ロボット、半導体製造装置などのファクトリーオートメーション市場からの需要は全体的に低調でしたが、AIに関連した市場では、回復の兆しが見られました。
 その結果、当連結会計年度における連結売上収益は97,847百万円(前年同期比13.3%減)となり、連結営業利益は7,936百万円(前年同期比32.8%減)、連結税引前当期利益は8,003百万円(前年同期比39.9%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は5,637百万円(前年同期比46.2%減)となりました。
 受注高は89,391百万円(前年同期比18.7%増)、受注残高は35,882百万円(前年同期比19.1%減)となりました。

セグメント別概況

サンエースカンパニー

 サンエースカンパニーは、冷却ファン、ファンユニットなどのSan Ace(サンエース)ブランド製品の開発、製造および販売をおこなっています。

 San Aceでは、高性能サーバやネットワーク機器向けなどの需要が堅調でした。また、北米や国内の販売店からの需要は、顧客の在庫調整の改善から新規の受注に回復の傾向が見られました。一方、無線基地局などの通信インフラ機器、サーボアンプやインバータなどの制御機器、半導体製造装置向けの需要は低調でした。

エレクトロニクスカンパニー

 エレクトロニクスカンパニーは、無停電電源装置(UPS)、インバータ、エンジン発電装置、パワーコンディショナなどのSANUPS(サナップス)ブランド製品ならびにサーボアンプ、ステッピングドライバ、コントローラなどのSANMOTION(サンモーション)ブランド製品の開発、製造および販売をおこなっています。

 SANUPSでは、情報通信、データセンタ向けサーバ、消防・道路交通関連等の社会インフラ向け、および防衛システム向けの需要が堅調でした。また、太陽光・水力・風力発電システムを含めた再生可能エネルギー向けも安定した需要が継続しました。一方、半導体製造装置用途向けの需要は低調でした。

 SANMOTIONでは、半導体製造装置、ウェハ搬送ロボット向けの需要は、AI関連と中国向けの設備投資は堅調でしたが、従来の水準にまで回復するには至らず、低調でした。また、中国市場の低迷により、金属加工機、射出成形機、工作機械向けの需要は低調に推移しましたが、一部に回復の兆しが見られました。

モーションカンパニー

 モーションカンパニーは、サーボモータ、ステッピングモータなどのSANMOTION(サンモーション)ブランド製品の開発、製造および販売をおこなっています。

 SANMOTIONでは、電子部品実装機向けの需要が、前半は堅調でした。半導体製造装置、ウェハ搬送ロボット向けの需要は、AI関連と中国向け設備投資は堅調でしたが、従来の水準にまで回復するには至らず、低調でした。また、中国市場の低迷により、金属加工機、射出成形機、工作機械、ロボット向けの需要は低調に推移しましたが、一部に回復の兆しが見られました。

その他

 産業用電気機器、制御機器、電気材料などの電気機器販売事業および産業用コントロールシステムの設計、開発、施工、保全工事を提供する電気工事事業をおこなっています。

 産業用電気機器・制御機器および電気材料では、医療機器関連や造船関連、公共インフラ関連の需要が堅調に推移しました。一方、半導体業界、ロボット業界向けの需要は低調でした。

 電気工事事業では、主要顧客である鉄鋼業界からの需要は、老朽化した電気設備の点検、補修工事が計画どおりにおこなわれ堅調に推移しました。一方、一般産業向けの電気設備工事の需要は、従来の水準に回復するまでには至らず、低調でした。

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2025/06/19 11:00:00 +0900
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