対処すべき課題

 当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症と経済活動の両立が進む中、欧米におけるインフレ加速に伴う政策金利の引き上げやウクライナ情勢の長期化、資源・エネルギー価格の高騰による輸送費や原材料価格の上昇など、景気の先行きは依然として不透明な状況が続くものと予想されます。

 このような状況下、当社グループは、厳しい経営状況に対処するため抜本的な事業の再構築として、電子デバイス関連事業では、蛍光表示管の事業撤退に伴うフィリピン製造子会社の解散、生産器材事業では、中国製造子会社の事業の再編を含む構造改革の実施などを決定しましたが、さらなる事業の再構築を検討しております。


 今後も事業活動を通して株主の皆さまの負託に応えることを経営上の最重要課題と認識し、環境や社会、ガバナンスを重視し、製品やサービスの提供による新たな価値の創造により、社会課題の解決に貢献すべく事業活動を展開してまいります。


(ご参考)サステナビリティに関する取り組み

 当社グループは、サステナビリティへの取り組みを一体となって加速させ、持続可能な社会に貢献するため、2021年10月に代表取締役社長を推進委員長とした「SDGs推進委員会」を設置しました。
 委員会が主催する「SDGs会議(マネジメントレビュー)」を年2回開催し、気候変動をはじめとするサステナビリティに関する事項の審議・報告を行なっています。また、重要事項については、必要に応じて取締役会に報告することで、取締役会が適切に監督できる体制となっています。

〔トピックス〕

TCFD提言への賛同を表明

 当社グループでは、2022年6月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同を表明しました。当社グループでは、気候変動問題を重要課題の一つと認識しており、気候変動に伴うリスクと機会への理解を深め、提言に基づく積極的な開示を進めています。
 また、企業へ気候変動に対する取り組みの情報公開を求める国際的な非営利団体であるCDPの気候変動質問書へ回答を行ない、「B-」と評価されました。
 今後も「脱炭素社会の実現」を目指し、事業活動を通したCO2排出量の削減への取り組みとScope3を含むサプライチェーン排出量の把握に努めていきます。


TCFD提言に基づく情報開示はこちらをご覧ください。
https://www.futaba.co.jp/sustainability/disclosure

環境に配慮した梱包材の使用

 当社では環境負荷低減への取り組みの一環としてホビー用ラジコン製品の梱包材を発泡材からパルプモールドの使用へ切り替えを進めています。パルプモールドは古紙やバガス※などを原料として製造する紙製の成型品で、仮に自然界に流出しても生分解性があり、土に返ります。また、石油由来プラスチックの使用量の削減と森林保護にもつながります。
 さらに、梱包材を複数のプロポモデルで共通化することで、製品終息時の梱包材廃棄量を削減しています。

※サトウキビを圧縮した後に廃棄される絞りカス

〔コーポレートレポート2022〕

 「コーポレートレポート2022」では当社グループの持続的な企業価値向上に向けた取り組みをより深くご理解いただくために、さまざまな情報を掲載しています。

 詳しくはこちらをご覧ください。
 https://www.futaba.co.jp/corporate/corp_report

前の項目へ次の項目へ
2023/06/29 12:00:00 +0900
外部サイトへ移動します 移動 ×

カメラをかざして
QRコードを
読み取ってください

{{ error }}