事業の経過及びその成果

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による急激な減速に始まり、感染の第2波、第3波、変異株の発生・拡散と続く中、年度を通じて全般的に低調に推移しました。一方そのような推移の中で、リモートワークの拡大やDX、脱炭素化の加速やSDGs達成に向けた需要が増大し、また年度後半にかけて設備投資や輸出が回復基調となるなど、依然不透明感が強く予断を許さない状況にあるものの、将来に向けてのキーワードが明確になり、回復への期待を抱かせる状況となりました。
 このような状況の中で、当社グループでは、年度前半において新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け業績が落ち込んだものの、中期経営計画の2年目においてファーマ事業の呼称をヘルスケア事業に変更するとともに事業領域を拡大し、また、車載用リチウムイオン電池製造設備関連の需要、5G通信システムやDX関連需要を取り込むなど時流に合った活動を堅実かつ積極的に行いました。その結果、年度後半において業績は回復基調となったものの前半の落ち込みを取り戻すまでには至らず、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比べて214億47百万円減少の1,400億29百万円(前期比13.3%減)となりました。
 利益面では、営業利益は12億68百万円減少の57億29百万円(前期比18.1%減)、経常利益は9億61百万円減少の64億64百万円(前期比13.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億21百万円減少の47億54百万円(前期比2.5%減)となりました。

業績ハイライト


業績の推移

セグメントの状況

 各種プラント設備や車載用リチウムイオン電池製造設備等の大型案件が減少したことから、売上高は31億44百万円減少の396億90百万円(前期比7.3%減)となりましたが、粗利率が向上したため、セグメント利益(営業利益)は4億21百万円増加の15億33百万円(前期比37.9%増)となりました。

 プラスチックス製品・食品関連業界向けの成形機及び周辺機器、自動加工機等の売上が大幅に減少したため、売上高は71億23百万円減少の176億82百万円(前期比28.7%減)、セグメント損益(営業損益)は5億22百万円減少の68百万円の損失となりました。

 IT及びデジタル関連機器製造会社向けの電子部品製造関連設備等の販売が減少したため、売上高は56億3百万円減少の352億72百万円(前期比13.7%減)、セグメント利益(営業利益)は2億55百万円減少の19億73百万円(前期比11.5%減)となりました。

 自動車関連業界向けの自動組立ライン、塗装ライン、車載電子部品製造関連設備等の需要が少なかったため、売上高は43億24百万円減少の314億21百万円(前期比12.1%減)、セグメント利益(営業利益)は4億99百万円減少の9億92百万円(前期比33.5%減)となりました。

 錠剤印刷検査装置やパッケージング用機器・装置等の売上が増加したため、売上高は3億55百万円増加の106億50百万円(前期比3.5%増)となりましたが、セグメント利益(営業利益)は21百万円減少の11億7百万円(前期比1.9%減)となりました。

 航空機地上支援機材及び空港施設関連機器等の売上が大幅に減少したため、売上高は17億18百万円減少の50億57百万円(前期比25.4%減)、セグメント利益(営業利益)は1億82百万円減少の3億52百万円(前期比34.1%減)となりました。

2021/06/23 00:00:00 +0900
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