事業の経過およびその成果

 当社グループは、事業構造転換によるグループの革新を実現し前中期経営計画を平成28年3月期に1年前倒しで達成したことから、平成33年3月期を最終年度とする5ヵ年の新中期経営計画を策定しております。新中期経営計画では、EPS(1株当たり当期純利益)130円以上、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上、ROIC(投下資本利益率)4%以上の達成を目標としております。

 こうしたなか、当期の経営成績につきましてはROICは前期を下回ったものの、EPSは80.2円(前期比14%増、前期差9.5円増)、ROEは6.7%(前期差0.7%増)となり、利益成長と資本政策により前期を上回りました。

 グループ総取扱高は1兆9,337億円(前期比14%増)、フィンテック事業におけるショッピングクレジット取扱高が牽引し、前期を2,303億円上回りました。営業利益は313億円(前期比6%増)8期連続の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は187億円(前期比5%増)6期連続の増益となりました。

 なお、当期よりセグメントの区分を変更し、従来「小売・店舗事業」「カード事業」「小売関連サービス事業」に区分しておりましたが、中核である2つの事業に再編成し、店舗・オムニチャネル・プラットフォームを中心とした「小売事業」と、カード・サービス・ITを中心とした「フィンテック事業」としております。前期比較につきましては、前期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えて比較しております。

■平成29年3月期連結業績