株主の皆様へ

　平素は格別のご支援を賜り厚くお礼申しあげます。
　2023年3月期の当社グループの連結業績は、上半期は前期の新型コロナウイルス拡大の影響下における内食・巣ごもり需要の反動により苦戦した一方で、下半期は新型コロナウイルスの影響緩和により各社で客数が前期から減少しましたが、商品の値上げにより客単価が上昇し、既存店売上高は前期並みで推移しました。また、利益面では、下半期は経費削減効果により食品スーパー各社において前期実績を上回りましたが、通期を通じた光熱費の増加等が利益の押し下げ要因となりました。

一層の企業価値の向上に向けて

　食品スーパーマーケット業界は、少子高齢化や人口減少等による小売市場の縮小、ECや他業種の参入による競争激化、そして新型コロナウイルス感染症によるライフスタイルの変化、そして当面続くであろう物価高等、その環境変化にますます多様な対応が必要になってきています。
 　このような中、当社グループでは、店舗運営や商品調達等の標準化・共通化などの事業改革の取り組みをさらに進化させるため、2023年4月1日付でイズミヤ㈱と㈱阪急オアシスを合併し、事業基盤の強化を図りました。これに加えて、㈱関西スーパーマーケットとの経営統合によるシナジー効果の実現のため、商圏、立地、店舗規模に基づく店舗フォーマットの分類と整理を行い、店舗運営、決済、製造・開発、物流、プロセスセンター、システム、本部機能など様々な分野でシナジーの実現を図り、より一層の企業価値向上に取り組んでまいります。
 　当社グループは、エイチ・ツー・オー リテイリンググループの一員として、「『楽しい』、『うれしい』、『おいしい』の価値創造を通じ、お客様の心を豊かにする暮らしの元気パートナー」というグループビジョンの実現に向け、関西地域の生活者の皆様に「食」を通して貢献するため日々努力を重ねてまいります。
 　株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

代表取締役社長　林克弘

連結業績（2022年度）

※総額売上高は、「収益認識に関する会計基準」等による影響を除外した従前の基準での売上高となります。
※当連結会計年度における当社グループの連結業績は、当社、イズミヤ㈱、㈱阪急オアシス、㈱関西スーパーマーケット、㈱KSPの5社の業績からなる連結数値を記載しております。なお、前連結会計年度の連結業績は、株式交換が企業結合会計上の逆取得に該当することから、イズミヤ㈱と㈱阪急オアシスの2社の業績と当社、㈱関西スーパーマーケット、㈱KSPの3社の第4四半期連結会計期間の業績からなる連結数値のため、当連結会計年度と前連結会計年度との間で連結範囲が大きく異なることから、前期比は記載しておりません。