対処すべき課題

　国内経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う生産・消費活動の停滞、企業業績の悪化、労働市場と所得の落ち込み等の影響により当面の景気回復は困難であると予想されます。また、世界においても、過年度から持ち越した様々な地政学的・経済的課題の解決策が見出せない中での新型コロナウイルス禍は、大幅かつ長期的に国内外の経済活動に影響を与えるものと懸念されます。
　マクロ経済情勢の悪化に加え、食品流通業界は、人口減少・高齢化による総需要の減少、小売業態間の競争激化による影響、人手不足と物流コストの上昇、消費者の購買行動の多様化などが同時進行しており今後の事業環境はますます厳しくなるものと思われます。　
　このような状況の中、当社グループは、現在の中期経営計画を１年前倒しで終了し、新中期経営計画「Transform2022～領域を超えて～」（2020年４月～2023年３月）を策定し、2020年度より開始することといたしました。 
　当社が将来にわたり成長し続けていくためには、常に環境の変化を機敏に捉え、顧客・消費者のニーズを先取りし、卸事業の次世代化に取り組む必要があると認識しております。今後も持続的な成長を成し遂げるために、新価値創出に向けて進化するグッドカンパニーを目指してまいります。