第107回 定時株主総会招集ご通知 証券コード : 4229

事業の経過及びその成果

 当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染対策の緩和で回復基調にあったものの、世界的な金融引き締めに伴う減速感の強まりや中国経済の低迷、長期化するウクライナ情勢やイスラエル・パレスチナ情勢の悪化に伴う地政学的リスクの高まり等予断を許さない状況となりました。
 わが国経済におきましては、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に移行し、訪日外国人の増加や堅調な個人消費により緩やかな回復基調にあるものの、各国との金利政策の違い等による大幅な円安及び資源価格の高止まりによる消費者物価の上昇や外需下振れに伴う生産調整が続いている状況で推移しました。
 先行きに関しましては、不安定な国際情勢や原材料・エネルギー価格の高騰、中国経済の停滞、為替変動等の影響が継続することが懸念されます。
 このような状況のもと、当社グループの売上高は、前期比3.4%減少の30,310百万円となりました。利益面では、営業利益は前期比64.4%増加の2,729百万円、経常利益は前期比63.0%増加の3,162百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は食品事業製造設備の減損損失199百万円を特別損失に計上しましたが、前期比69.9%増加の2,040百万円となりました。


 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

 化学品事業においては、前年度と比較し、環境関連向け高機能繊維は溶剤回収用途等が堅調に推移しました。自動車関連向け樹脂は需要の回復に伴い回復基調で推移したものの国内一部自動車メーカーの生産停止の影響を受けました。電子材料関連向け樹脂はスマートフォンなどのメモリ需要低迷により、工作機械向け樹脂は中国の景気低迷による影響を受けそれぞれ低調に推移しました。以上の結果、売上高は前期比3.3%減少の24,796百万円となりました。利益面では、電子材料向け樹脂が低迷したものの原材料価格等高騰分の価格是正と経費等削減によりセグメント利益(営業利益)は前期比48.8%増加の2,563百万円となりました。


 食品事業においては、行動制限の緩和による経済活動の活発化の影響により外食産業をはじめとする業務用需要やインバウンド需要により回復傾向となりましたが、商品構成を見直ししたことにより販売数量が減少し、売上高は前期比4.2%減少の5,265百万円となりました。利益面は、原材料価格等高騰分の価格是正を行った結果、前年に比べ220百万円改善し9百万円のセグメント利益(営業利益)となりました。


 不動産活用業においては、ほぼ前年並みで推移した結果、売上高は前期比0.6%増加の247百万円、セグメント利益(営業利益)は前期比5.2%増加の156百万円となりました。

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2024/06/21 12:00:00 +0900
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