第64回
定時株主総会
招集ご通知

株主の皆様へ

　株主の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。ここに第64回定時株主総会招集ご通知をお届けいたします。
　この1年の事業環境を振り返ると、米国の求人件数は我々の想定通り大きく減少しました。しかし労働人口に過去のような増加がなかったため失業率はそれほど高まらず、特に消費者データに引き続き強さが見られ、景気後退と言われるほどの落ち込みとはなりませんでした。
　そのような難しい事業環境にも関わらず、生産性を高める事業運営をグループ全体で実行することで、過去最高益を計上することができました。
　今後も当社のミッションである「Opportunities for Life. Faster, simpler and closer to you.」、つまり個人ユーザーと企業クライアントをより速く簡単に結びつけることを追求し続けていきます。
　例えば、世界最大(注1)の求職者と企業クライアントから成るマーケットプレイスであるIndeedを利用する求職者数は毎月約3億5,000万人(注2)、企業クライアントは350万以上(注3)となりました。私たちはIndeedを通じて、この1年間で全世界の1,200万人以上(注4)の採用決定を支援しました。
　また、日本のマッチング&ソリューション事業が提供するサービス上での個人ユーザーの予約や求人への応募などのアクション数は年間約4.8億件(注5)となり、多くの個人と企業クライアントのマッチングを実現しました。
　そして、今後も成長を続けるために、新しいビジネスモデルの創造やデータとAIの活用による事業の進化を進めながら、更に効率的な事業運営をしていきます。
　長期的な労働市場の見通しの前提には、高齢化や移民の減少、ワークライフバランスの考え方の変化など、構造的な変化による労働力の供給不足が存在し、引き続き多くの先進国の課題であると考えています。
　そういった環境の下だからこそ、当社は、グローバルで展開する人材マッチングサービスや、日本の業務・経営支援ツールであるSaaSを通して、豊かな未来の実現に向けて一層貢献していきたいと考えています。
　当社は、持続可能な社会と当社の持続的な成長を両立させ、すべてのステークホルダーとの共存共栄を目指しながら、これらに繋がる戦略的投資の優先的な実行が株主の皆様の長期的な共通利益に資すると考えています。
　2024年3月期は総額2,100億円超の自己株式取得を含む株主還元策を実行しました。これからも、安定的な1株当たりの配当を継続し、自己株式取得などの株主還元策を実行してまいります。
　今後も、事業環境の突発的な変化にスピード感を持って適切な対応を行い、それと並行して経営戦略をひたむきに遂行することで、長期的な利益成長を目指したいと強く考えています。
　これにより、当社の企業価値の持続的な増大を実現していきます。
　株主の皆様におかれましては、今後とも格別のご理解とご支援を賜りますようお願い申しあげます。

comScoreに基づく2024年3月の訪問数

社内データに基づく2023年10月から2024年3月までの期間にIndeedのウェブサイトを訪問したクッキーIDの月間平均数

2024年3月時点における直近12ヶ月のアクション数に基づく社内データ

採用決定数は、2023年1月1日から12月31日までのIndeedとGlassdoorにおける採用者数を算出した数値。特定の求職者が特定の日付に特定の仕事に採用された場合に採用者数としてカウントする。企業クライアント又は求職者がアンケートを通じて採用の意思表示をした場合や、Indeedのレジュメやメッセージ機能において、採用が行われたという明確な証拠が確認された場合に採用者数としてカウントする。

2023年4月1日から2024年3月31日までの、リクナビNEXT応募数、タウンワーク応募数、リクルートエージェント応募数、SUUMOカウンター来店個人ユーザーの当社企業クライアントへの送客数、HotPepper Beautyオンライン予約数、じゃらん宿泊予約数、HotPepperグルメオンライン送客数(予約人数)、Airペイ決済回数の合計

株式会社リクルートホールディングス
代表取締役社長 兼 CEO