事業の経過およびその成果

 当期の経済情勢を概観しますと、世界経済は、新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中、ワクチン接種の進展もあり経済活動が再開し景気は回復し始めました。しかしながら、半導体不足、コンテナ不足等による物流の混乱、期末にかけてのロシア、ウクライナ情勢悪化などの影響から、その回復の勢いは弱まりつつあります。また、日本経済も世界経済に遅れながらも回復傾向が見られましたが、同様にそのペースは鈍化しております。このような情勢のなかで、当社グループは、品質優先を基本に、お客様の信頼におこたえしますとともに、各市場の動きに的確に対応して、販売の拡大に努めてまいりました。
 その結果、当期の売上高につきましては、前期を5,868億円(28%)上回る2兆7,051億円となりました。
 これを主な部門についてみますと、次のとおりであります。

〔自動車部門〕
 自動車におきましては、市場はアジアで増加し、全体で小幅に回復しました。こうしたなかで、当部門の売上高は前期を2,012億円(34%)上回る7,928億円となりました。
 このうち車両につきましては、RAV4が国内、海外向けともに減少したことにより、売上高は前期を49億円(6%)下回る834億円となりました。エンジンにつきましては、主にGD型ディーゼルエンジンが増加したことにより、売上高は前期を1,277億円(91%)上回る2,676億円となりました。カーエアコン用コンプレッサーにつきましては、主に北米で増加したことにより、売上高は前期を545億円(18%)上回る3,561億円となりました。電子機器ほかにつきましては、主にACインバーターが増加したことにより、売上高は前期を239億円(39%)上回る855億円となりました。

〔産業車両部門〕
 産業車両におきましては、市場は北米や欧州が拡大し、全体で好調に推移しました。そのなかで、主力のフォークリフトトラックが主に欧州で増加したことにより、売上高は前期を3,580億円(25%)上回る1兆7,894億円となりました。

〔繊維機械部門〕
 繊維機械におきましては、市場は主力の中国を含むアジアで堅調に推移しました。こうしたなかで、織機や繊維品質検査機器が増加したことにより、売上高は前期を284億円(69%)上回る692億円となりました。

 利益につきましては、原材料の値上がり、人件費の増加などがありましたものの、主に売上の増加により、営業利益は前期を409億円(35%)上回る1,590億円、税引前利益は前期を621億円(34%)上回る2,461億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期を436億円(32%)上回る1,803億円となりました。

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2022/06/10 11:00:00 +0900
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