対処すべき課題

対処すべき課題
 新型コロナウイルス感染症は未だ収束の兆しが見えず、また昨年から続く半導体不足、コンテナ不足等による物流の混乱、さらには、地政学的緊張の高まりを受けた資源価格の高騰・供給制約等の長期化懸念により、世界経済は先行きの不透明感が増しています。
 また、カーボンニュートラル実現に向けた世界的な取り組みの加速、デジタル化の進展など、政治・経済・テクノロジーの分野における変化のスピードが増しておりますが、当社の主要な事業である自動車・産業車両分野においても、電動化・自動運転領域の開発の進展や、デジタル技術の活用による新規参入や業界構造の変化が生じており、企業間の競争がますます激しくなっております。
 このような状況のもと、当社は変化やリスクに迅速に対応しながらモノづくりを継続する一方で、成長分野への投資や取り組みを進めてまいりました。そして、今後もより強固な経営基盤を築き、企業価値を一層向上していくため、次に挙げる3点に取り組んでまいります。

i)基本の徹底
 会社の基盤である、安全・健康・品質・コンプライアンスを徹底し、安全を最優先に品質や生産性を高めてモノづくりを進めてまいります。また、脱炭素社会や循環型社会の構築に向けて取り組みを進めてまいります。
ⅱ)体質強化
 様々なリスクに対する取り組みを強化し、有事においても柔軟に対応できる、しなやかで強い組織づくりを進めてまいります。あわせて、自ら学び、考え、スピーディに実行する人材を育成するとともに、多様な人材が個々の能力を最大限に発揮できる組織・職場づくりを進めてまいります。
ⅲ)成長への布石
 市場や業界の変化を当社の成長に向けたチャンスと捉え、デジタル技術やオープンイノベーションも積極的に活用のうえ、新たな技術・商品開発を進め、お客様が求めるサービスの提供に努め、さらなる成長機会の取り込みをはかってまいります。

 これらの取り組みを通じて、今後も各事業を持続的に成長させ、2030年ビジョンに示しますとおり、世界の産業・社会基盤を支え、住みよい地球・豊かな生活・温かい社会づくりに貢献できるように努めてまいります。
 株主の皆様におかれましては、引き続き変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申しあげます。

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2022/06/10 11:00:00 +0900
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