株主の皆さまには、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
2023年度の連結経営成績は、四輪販売台数の増加に加え、機種収益の改善などにより、営業利益は過去最高の1兆3,819億円、営業利益率は6.8%となりました。これに伴い年間配当金は、前年度から28円※の増配となる1株当たり68円といたしました。
2024年度の連結業績見通しは、電動化に向けた資源投入を確実に進めながら、営業利益1兆4,200億円、営業利益率は当初の目標を1年前倒しとする7%を目指します。また、2024年度の年間配当金の予想は、2023年度と同じく1株当たり68円とし、過去最大となる3,000億円を上限とした自己株式取得を実施します。
また、環境、安全に加え、人的資本経営の進化、独創的な技術の創出、ブランド価値向上などの取り組みを進めることで社会的価値、経済的価値両面の創出を進めてまいります。
将来の成長に向けた四輪の電動化戦略では、最大市場である北米において、将来的なEV需要の増加に向け、米国でのEV生産体制の構築に続き、カナダでの包括的なEVのバリューチェーン構築に向けた検討を開始しました。また、本年1月に公開した新たなEV「Honda0(ゼロ)シリーズ」は、2026年より北米市場を皮切りに、日本を含むグローバル各地域へ展開していきます。これらの施策により、引き続き2040年にグローバルでのEV・FCEVの販売比率を100%とする目標の実現に向け取り組んでまいります。その他の事業ドメインについても、Hondaが実現を目指す価値創造に向け、着々と進めていきます。
株主の皆さまにおかれましては、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、宜しくお願い申しあげます。
※ 当社は2023年10月1日を効力発生日として、普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っており、年間配当金は分割後の株式数を基準としております。
取締役
代表執行役社長