第101回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 7282

対処すべき課題

 世界情勢や自動車業界は大きな転換期を迎えており、当社に影響を及ぼす社会課題やリスクも急速に変化しています。その課題にいち早く取り組み持続的な事業成長を実現するために「2030事業計画」を策定しました。セーフティシステムを軸とした「安心・安全」の分野では、芦森工業株式会社との協業を皮切りにシートベルトとエアバッグの乗員保護システムをトータルで提案するとともに、インド地域をはじめとしてさらなる拡販を行い、エアバッグの生産個数は2030年までに2022年度比で1.5倍の増加を目指します。内外装部品を土台とした「快適」の分野では、より快適な車内空間づくりを目指すとともに、BEV化の進展によりカーメーカーのモノづくりも大きく変化する中で、樹脂化による軽量化や一体化などを実現する新商品を提供し、BEV関連売上比率を40%まで引き上げていきます。「脱炭素」の分野では、高分子材料の知見を活かし、高機能材料の開発と材料リサイクルの事業化を推進していきます。このような成長性や収益性の高い分野へリソーセスシフトを行い、事業ポートフォリオの最適化に取り組みます。

 カーボンニュートラルへの取り組みやBEV化への対応、さらに従来水準とは異なる賃金上昇等は、グループ一丸となって対処すべき喫緊の課題です。その課題解決に向けて、権限委譲による意思決定のスピードアップを狙いとした「CxO制度」を導入しました。また、地域間の連携を強化する「センターオブエクセレンス」の考えを導入しました。例えば、低コストと省エネルギーを両立する「賢い自働化」については、それが得意なタイ拠点からグローバルに展開していくなど、本社主導による「一極・一方向」から、各地域が持つ強みを「多極・多方向」に展開することで、地域発信と連携を強化し、グループ全体での組織力最大化を目指します。これは人と組織がより有機的に結びつく「高分子型組織」そのものであり、新たな付加価値を創出していきます。

 「2030事業計画」のもと、当社は大きく変わる未来に向けて新たなスタートを切りました。株主の皆様におかれましては、当社経営に対し今後も引き続き変わらぬご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

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2024/06/14 12:00:00 +0900
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