近年、ESG(環境・社会・ガバナンス)の軸で、企業の社会との関わりを評価する動きが高まってきています。「NTTデータグループは、情報技術で、新しい『しくみ』や『価値』を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する」という企業理念に基づき、 SDGsに代表されるような社会・環境課題にも配意した事業活動を行うことにより、持続的な企業価値の向上に努めています。
当社グループのESGに対する取り組みは、国内外の調査機関から高い評価を得ており、複数のインデックスの構成銘柄に選定されています。
当社グループの持続的な成長に向けた重点テーマは、社会の面では、安定的で質の高いサービスを提供するために必要となる「人財マネジメント」と社会課題を解決することを通じて業績向上にもつながる「社会課題を解決するサービス提供」です。環境の面では、環境負荷低減に配慮したサービスの提供や自社の事業運営を行う「環境マネジメント」が重点テーマです。
卓越した専門性を有した人財の採用強化
~専門性の高い人財を採用するAdvanced Professional(以下:ADP)制度を新設~
先進技術の活用によるコストダウンや業務の効率化、新しいビジネスの創造といった、デジタルトランスフォーメーションへの期待感が上昇しています。
このような状況を踏まえ、お客様のデジタルトランスフォーメーションをより早く確実に実現できるよう、先進技術領域等で卓越した専門性を有した「突出した人財」を必要に応じてタイムリーに市場価値に応じた報酬で採用するADP制度を2018年12月に新設しました。
主にターゲットとする人財
女性活躍推進と働き方変革に向けた取り組み
~経済産業省と東京証券取引所がNTTデータを「準なでしこ銘柄」に選定~
当社は、ダイバーシティ経営をグローバル競争に勝ち抜くための重要な経営戦略の一つとして捉え、「多様な人財活躍」と「働き方変革」の2軸で更なる企業価値の創出をめざしています。特に、「女性活躍推進」、「働き方変革による総労働時間の適正化」において、社員一人ひとりが活躍できる職場環境の実現をめざし、様々な取り組みを実施しています。
主な取り組み
これらの取り組みが評価され、経済産業省と東京証券取引所が共同で女性活躍推進に優れた上場企業を選定する「準なでしこ銘柄」に選定されました。
世界最高精度の全世界デジタル3D地図「AW3D」の活用
~ JISA Awards 2018にて最高賞Winnerを受賞~
「AW3D」は、当社が一般財団法人リモート・センシング技術センターと共同で開発・販売し、世界中の陸地の起伏を表現しているデジタル3D地図です。最高で0.5mの解像度まで精度を高めた世界最高精度のサービスで、AI・ビッグデータ技術を活用することで短納期・低コストを実現し、防災・資源・建設・通信・電力等の分野で、世界115カ国以上のAW3Dデータが活用されています。
これらの実績が評価され、一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)より「JISA Awards 2018」の最高賞であるWinnerを受賞しました。「JISA Awards」は独創性が高く、国際的に通用するシステムの創造者を表彰するものです。
今後も、スピーディーでリアルタイムなデータの提供を進め、都市計画・通信サービス・交通・防災・航空等、幅広い分野における更なる社会課題の解決をめざすとともに、地理空間情報の利用拡大、市場創出を世界中で推進していきます。
■実績例
■氾濫シミュレーションによる津波ハザードマップ(マカオ)