報告セグメント別の状況

持株会社投資事業

主な事業内容

▶ソフトバンクグループ㈱およびその子会社による投資事業

2021年度のセグメント利益は9,659億円となりました。アリババ株式を活用した資金調達についてデリバティブ関連利益1兆1,330億円、一部を現物決済したことにともなう決済益2,000億円を計上したことに加え、Tモバイルとドイツテレコムへの投資に係る利益703億円(注1)を計上しました。一方、上場株式などへの投資について2,297億円の投資損失を計上しました。

(注)1. 投資に係るデリバティブ関連利益、未実現評価損失、Tモバイル株式売却関連利益の合計


ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業

主な事業内容

▶SVF1およびSVF2による投資事業

2021年度のセグメント損失は2兆6,394億円となりました。上場投資先の一部売却などにより投資の実現益(純額)を計上したものの、Coupang, Inc.、DiDiGlobal Inc.、Grab Holdings Ltdなど幅広い上場投資先の株価が下落したことにより、2021年度末に保有する投資について3兆円を超える未実現評価損失(純額)を計上し、投資損失が3兆5,474億円にのぼったことによるものです。なお、セグメント損益の算出にあたっては、このうち9,727億円が外部投資家に帰属する損失として控除されています。


ソフトバンク事業

主な事業内容

▶日本国内でのモバイルサービスの提供、携帯端末の販売、ブロードバンドサービスやソリューションサービスの提供
▶インターネット広告やイーコマースサービスの提供

2021年度のセグメント利益は前年度から3.8%増加し8,801億円となりました。モバイルサービスの通信料値下げなどのマイナス影響があったものの、LINE㈱の子会社化にともなう売上拡大によるヤフー・LINE事業の増益や、テレワーク需要の高まりや企業のデジタル化にともなう法人事業の増益、投資利益の増加がこれを上回りました。


アーム事業

主な事業内容

▶マイクロプロセッサーのIPおよび関連テクノロジーのデザイン
▶ソフトウエアツールの販売および関連サービスの提供

2021年度のセグメント利益は412億円となりました。半導体市場が力強く成長する中、アームの市場シェアが拡大したことや、当社買収後の過去数年にわたる研究開発投資により開発されたテクノロジーの貢献により43.0%の大幅増収となったことに加え、コスト抑制効果も黒字化に寄与しました。2022年2月、当社は、アーム全株式をエヌビディアへ売却する契約を解消し、アームの株式上場に向けて準備していくことを発表しました。



ラテンアメリカ・ファンド事業

主な事業内容

ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドによる投資事業

2021年度のセグメント利益は845億円となりました。上場投資先の株価が下落した一方、未上場投資先の公正価値が米ドルに対する現地通貨高の影響もあり増加したことにより、1,189億円の未実現評価益(純額)を計上しました。一方、投資先2銘柄について投資の実現損91億円を計上しました。


その他

▶スマートフォン決済事業
▶オルタナティブ投資の資産運用事業
▶福岡ソフトバンクホークス関連事業

PayPay㈱とFortress Investment Group LLCがそれぞれ605億円、308億円の税引前損失を計上した一方、2021年6月に売却した子会社(注2)に対する支配喪失利益729億円を計上した結果、セグメント損失は223億円となりました。スマートフォン決済サービスを手掛けるPayPay㈱は、決済取扱高の拡大や2021年10月より開始した中小加盟店の決済手数料有料化などで増収となり、税引前損失は前年度から縮小しました。

(注)2. Boston Dynamics, Inc.

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2022/06/24 13:00:00 +0900
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