資金調達等の状況

 2021年度において、当社グループの有利子負債(注)は、保有株式等を活用した資金調達の増加を主因として、2兆9,445億円増加しました。
 ソフトバンクグループ㈱においては、外貨建普通社債の発行を主因として有利子負債が1兆2,852億円増加した一方、保有資産の資金化を目的として設立した100%子会社における有利子負債が、アセットバックファイナンスの増加を主因として、2兆4,338億円増加しました。その他の連結子会社においては、SB Northstar、SB Energy Holdings Limited、ソフトバンク・ビジョン・ファンド1における有利子負債が減少した一方、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2、Zホールディングス㈱、ソフトバンク㈱において有利子負債が増加しました。
 主な取引の概要は、次のとおりです。

(1)借入金

 2021年度において、当社グループによる金融機関等からの借入金は661億円減少しました。当社グループにおける借入残高の主な変動は次のとおりです。

(注)PayPay銀行㈱の銀行業の預金およびリース負債は有利子負債に含まれません。

ソフトバンクグループ㈱によるコミットメントラインの組成

 ソフトバンクグループ㈱は、2020年度に組成したコミットメントライン契約の満期終了に伴い、新たに2021年8月に総額1,547億円の円貨コミットメントライン契約および総額37.3億米ドルの外貨コミットメントライン契約を銀行団と締結しました。なお、2021年11月に、円貨コミットメントライン契約は総額1,247億円に、外貨コミットメントライン契約は総額45億米ドルに借入極度額を変更しています。2021年度末におけるコミットメントラインの借入残高は45億米ドルです。

ソフトバンクグループ㈱の100%子会社による保有株式を活用した借入の実施

 スカイウォークファイナンス合同会社は、2021年3月に組成したアリババ株式を活用した借入枠81.3億米ドルを2021年6月に18.8億米ドル増額し同額を追加で借り入れました。2021年12月にかかる借入枠に基づく借入金を全額返済したうえで、新たに60億米ドルの借入枠を組成し同額を借り入れました。また、Delaware Project 6 L.L.C.は、Tモバイル株式を活用して借り入れていた43.8億米ドルを2021年9月に返済したうえで、新たに20.6億米ドルの借入枠を組成して同額を借り入れました。また、Project 1 (Cayman) Limitedは、2021年10月にドイツテレコム株式を活用し、26.4億ユーロを借り入れました。また、Kronos I (UK) Limitedは、2022年3月にアーム株式を活用し、80億米ドルを借り入れました。

SB Northstarによる借入の返済

 資産運用子会社であるSB Northstarは、上場株式の取引への使用を目的とした短期借入およびアリババ株式を活用した借入枠のもとで借り入れた借入金の大部分を返済しました。

ソフトバンク・ビジョン・ファンド1による借入の実施および返済

 ソフトバンク・ビジョン・ファンド1は、保有株式を活用した借入枠にもとづく借入を実施し、かかる借入金の一部を返済しました。

ソフトバンク・ビジョン・ファンド2による借入の実施

 ソフトバンク・ビジョン・ファンド2は、保有株式を活用した70億米ドルの借入を実施し、かかる借入金の一部を返済しました。

Zホールディングス㈱による借入の実施

 Zホールディングス㈱は、新たに銀行団から1,500億円の長期借入を実施しました。


(2)社債

 2021年度において、当社グループの社債は1兆4,420億円増加しました。そのうちソフトバンクグループ㈱において1兆1,727億円増加し、残りはソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱において増加しました。
 当社グループにおける主な社債の発行および償還は、次のとおりです。

ソフトバンクグループ㈱

(円建劣後社債)
 2021年度は、借換えを目的として額面総額1兆500億円の円建劣後社債を発行し、額面総額7,660億円の円建劣後社債を満期償還しました。これにより、円建劣後社債の額面残高は2,840億円増加しました。


(円建ハイブリッド社債)
 ソフトバンクグループ㈱は2021年度に、借換えを目的として額面総額4,050億円の円建ハイブリッド社債を発行し、2020年度に発行した額面総額1,770億円の円建ハイブリッド社債の手取金と合わせて、額面総額4,556億円の円建ハイブリッド社債を初回任意償還日に期限前償還しました。これにより、2021年度の円建ハイブリッド社債の額面残高は506億円減少しました。



(外貨建普通社債)
 2021年7月に額面総額3,850百万米ドルおよび2,950百万ユーロ(合計円換算額8,745億円)の外貨建普通社債を発行したことおよび為替変動の影響等により、外貨建普通社債の額面残高は円換算で9,560億円増加しました。

 以上により、ソフトバンクグループ㈱の社債の額面残高は総額1兆1,894億円増加しました。

ソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱

 ソフトバンク㈱は2021年6月に額面総額1,000億円、2021年10月に額面総額800億円、2022年1月に額面総額300億円の円建普通社債を発行しました。そのほか、2021年7月にZホールディングス㈱が額面総額1,000億円の円建普通社債を発行し、2021年12月に額面総額250億円、2022年2月に額面総額150億円の円建普通社債を償還しました。

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2022/06/24 13:00:00 +0900
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