第6号議案
剰余金処分の件〔株主提案〕

(1) 議案の要領

剰余金の処分を以下のとおりとする。
本議案は、本定時株主総会において当社取締役会が剰余金の処分の件を提案する場合には、同提案とは独立して追加で提案するものとする。
ア 配当財産の種類
 金銭
イ 一株当たり配当額
 金188円から、本定時株主総会において当社取締役会が提出し、かつ可決の決議がされた剰余金の処分に関する議案に係る普通株式1株当たりの剰余金配当額を控除した金額(本定時株主総会において当社取締役会が剰余金の処分に関する議案を提出しない場合には金188円)
ウ 配当財産の割当てに関する事項およびその総額
 当社普通株式1株につき上記イの1株当たり配当額(配当総額は、1株当たり配当額に2023年3月31日現在の当社発行済株式総数(自己株式を除く。)を乗じて算出した金額)
エ 剰余金の配当が効力を生じる日
 本定時株主総会の日

(2) 提案の理由

 当社のEV/EBITDA倍率はわずか3.8倍であり、他の上場ゼネコンに比して極めて低い水準です。当社は、上記の第三者割当増資で調達した資金、余剰資金、及び営業CFを適切に管理できずにいます。実際、当社は、増資後の中期経営計画の投資目標600億円に対し、実際の投資額は約150億円(既存施設の維持更新投資を除く)にとどまり、結果として、当社には現在335億円超の現預金が留保されています。一方、当社において現時点で直ちに実施可能であり、自社内の現預金を用いて十分なリターンが見込まれる投資計画は国内・国外ともに見出せていないものと考えています。そのため、オアシスは、かかる株主資本を貯め込まず、配当性向75%を目標値として株主に還元し、株主価値を高めることを提案します。

 当社の取締役会の意見 

当社取締役会は、以下の理由により本株主提案に反対します。

(理由)
 当社は、利益配分につきましては、経営基盤の強化及び事業収益拡大のために内部留保の充実を図りつつ、直近の業績や中長期の業績見通し及び経営環境等を総合的に勘案し、株主の皆様へ適正かつ安定的に利益還元していくことを基本方針としております。また、『中期経営計画(2021~2023年度)』(以下「現中期計画」といいます。)においては、配当性向(連結)30%目処を財務目標の一つとして掲げており、2021年度においては配当性向(連結)35.1%の剰余金の配当を実施しております。
 さらに、2022年度の期末配当につきましては、期首に掲げた業績目標に達しなかったものの安定的な利益還元という基本方針に基づき、当初の計画どおり普通株式1株につき130円の剰余金の配当を行うことを会社提案として提案しております。当該議案が承認された場合、2022年度の配当性向(連結)は約72%となる見通しであり、当社は上記の基本方針及び現中期計画の下、適正な株主還元に努めていると考えております。
 一方、第5号議案に関する当社取締役会意見に記載のとおり、長期的な視点に立った事業の継続性の担保のためには、手元流動性資金並びに自己資本の確保が肝要であると考えており、また、当社は長期的・持続的成長のために引き続き成長投資の実行が必要であると考え、これを実施していく予定です。しかしながら、本株主提案が求める1株当たり188円の剰余金の配当は当社の2022年度の純利益を超える過大な水準(配当性向(連結)約105%)であり、長期的・持続的な成長を実現しつつ、適正かつ安定的に利益を還元していくという配当政策の基本方針に沿う施策ではなく、株主共同の利益に適うとは言い難いものと考えております。
 以上により、当社取締役会は本株主提案に反対します。
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2023/06/29 12:00:00 +0900
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