国内経済は、経済正常化の道への緒に就き、緩やかな回復基調を取り戻しつつありますが、今後、国際情勢や金融動向等、不確実な要因による様々な影響を受けるものと考えられます。また、人手不足やサプライチェーン再構築への対応等、急務の課題も散見され、持続的な景気回復に向け、引き続き不透明な環境が続くと予想されます。
食品流通業界は、物流の2024年問題、小売業態間の競争激化や再編、また物価上昇による消費低迷と消費者の行動様態の変化などが同時進行しており、従来のビジネスモデルからより消費者起点のビジネスモデルへの進化が従前以上に必要な局面であると認識しております。
このような状況下、当社グループは、2024年度、中期経営計画「Transform 2025〜創造と循環〜(2023年度〜2025年度)」の目指す姿である「食を中心とする領域での共有価値の創造と循環〜社会的価値と経済的価値の両立〜」の実現に向けて「Catch the Market」をより意識し、「消費者起点」でビジネスを推進することで、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。
当社が将来にわたり成長し続けていくためには、常に環境の変化を機敏に捉え、顧客・消費者のニーズを先取りし、社会・経済両面において価値ある貢献を果たす必要があると認識しております。今後も持続的な企業価値の向上を成し遂げるために、共有価値創造に向けて進化するグッドカンパニーを目指してまいります。