デンカのコーポレートガバナンスに対する取組み

コーポレートガバナンスに対する基本的な考え方

 当社は株主のみなさまをはじめとした、顧客、地域社会、従業員などの多くのステークホルダーのみなさまのご期待・ご信頼に応えるため、デンカグループの企業活動の根幹をなす“The Denka Value ”(企業理念)のもと、収益力や業容の拡大による事業基盤の強化を図る一方、社会の信頼と共感を得られる企業であり続けようとする姿勢を徹底することで、企業価値の向上に努めております。
 コーポレートガバナンスはそのための土台と考え、ステークホルダーのみなさまに対する責任を果たすとともに、経営の透明性と健全性を確保するため、ガバナンスの強化に努めてまいりました。

“The Denka Value”(企業理念)

 “The Denka Value”(企業理念)は、最上位としての「Denkaの使命(Denka Mission)」と、グループ社員一人ひとりが行動する上での規範となる「Denkaの行動指針(Denka Principles)」から構成されます。
 “The Denka Value”は経営計画を含むすべての企業活動の上位概念であり、当社は、この“The DenkaValue”を実践することで、社会からの期待と信頼に応えることを目指しております。


現在のコーポレートガバナンス体制


取締役会

 取締役会は、当社の“ The Denka Value ”(企業理念)実現のための戦略立案や経営計画をふまえた、重要な業務執行の決定と執行役員の業務執行に対する監視・監督をおこなっており、全体として、多様な知識・経験・能力を持った人財をバランス良く選任することが重要であるという考えのもと、社内・社外取締役それぞれの選任基準に基づき、取締役候補者を選任しております。(当社の取締役の選任に関する考え方の詳細はこちらをご覧下さい。)
 さらに、取締役会の機能強化および客観性・透明性を高めることを目的に、取締役会の諮問機関として「経営諮問委員会」を設置するとともに、経営上特に重要な事項に関する議論を深めるための「経営課題懇談会」を開催しております。
 また、取締役会を構成する取締役は、全取締役が対等な立場で業務執行を監視・監督することに注力できるよう、取締役における役位(専務取締役・常務取締役等)を原則として廃止しているのに加え、株主総会において取締役に対するチェックが機動的におこなわれるよう、その任期を1年としております。

■経営諮問委員会
 指名・報酬を含むガバナンス関連等、経営の重要課題について、取締役会が社外役員の多様な意見や助言を受けることで、透明性と客観性のある経営判断につなげるため、全社外取締役、全社外監査役、会長、社長を委員とする「経営諮問委員会」を設置しております。
  昨年度は、取締役や執行役員の報酬・異動に関する事項や新経営計画「Denka Value-Up」について取締役会より諮問を受け、結果を答申・提言いたしました。

■経営課題懇談会
 経営上特に重要な事項に関する議論を深めるため、全社外取締役・全社外監査役および社内の全取締役・全監査役の間での自由闊達で建設的な議論・意見交換・情報交換・連携強化の場として、毎月1回「経営課題懇談会」を開催しております。

■機関投資家との対話
 経営戦略や経営計画ならびにコーポレートガバナンスに対する理解を得るために、経営陣や担当部門による対話に加えて、工場見学会や社外取締役との対話等幅広い取組みを実施しております。

■取締役会の実効性評価
 当社は全取締役・監査役による、取締役会の実効性に関する分析・評価を毎年おこない、その結果をコーポレートガバナンス報告書にて開示することとしております。
 昨年度は、取締役会の実効性につきまして、取締役会の規模、構成、運営、その他20項目以上にわたる質問事項からなる「自己評価質問票」に、全取締役および全監査役が回答し、その回答結果をもとに取締役会において協議する方法にて、取締役会の実効性に関する分析・評価をおこないました。
 その結果としましては、取締役会の規模や構成(知識・経験・能力のバランスおよび多様性)、その開催頻度や時間が適切であることや、社外役員の当社への理解を深めるための様々な取組みが、社外役員の取締役会での積極的な発言につながり、付議事項の審議等、取締役会を活発化させていることなどを確認いたしました。
 一方、デンカグループ全体の事業戦略について、取締役会として、中長期的な視点にたって、適切な管理・監督ができるよう、情報の提供と事前説明を含めた十分な審議時間の確保をおこなうことで、さらなる取締役会の機能の向上が図れるとの建設的な意見が出されました。
 これらをふまえ、今後は取締役会として、より高いレベルの議論をおこない、経営の安定と健全化を目指し、継続した成長と企業価値の向上に努めてまいります。


経営課題懇談会

監査役会

 監査役および監査役会は、株主のみなさまに対する受託者責任をふまえ、経営陣からの独立性が確保された専任の監査役室スタッフのサポートのもと、法令に基づく当社の事業報告の請求や、業務・会計に関する調査、会計監査人の選解任や報酬等に関する権限の行使などをとおして、取締役の職務執行や内部統制、業務・会計に関する監査を実施しております。
 また、監査役の役割・責務を勘案し、財務・会計に関する知見を有する者が少なくとも1名以上選任されるべきとの判断のもと、監査役候補者を選任しております。

監査役より株主のみなさまに対するメッセージ

社外役員

 社外取締役および社外監査役については、独立役員として当社の企業価値向上への貢献が期待できるか否かなど、実質面に主眼を置いた判断のもと、会社法が規定する社外性の要件に加え、東京証券取引所が定める独立性基準等をふまえた、当社独自の独立性基準を定めております。
 また、選任された社外役員に対しては、当社に対する理解を深めることにより、当社の持続的成長と企業価値の向上のために、その役割を果たすことができるような環境の整備に努めております。
 具体的には事業所・工場などの視察のほか、下記のような取組みを実施しております。

■事業・研究方針説明会
 社外役員が中長期および短期的な事業・研究方針を理解するための説明会を、年2回開催しております。

■社外役員連絡会
 当社のコーポレートガバナンスおよび事業に関する事項などについて、情報交換、 認識共有を図るための連絡会を年4回開催しております。


事業・研究方針説明会

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2018/06/21 12:00:00 +0900
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