第96回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 4220
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する中で、物価高による個人消費の一部伸び悩みが見られるものの、インバウンド関連消費が堅調に推移し、また、年度後半にかけて新車販売台数が持ち直したことで、緩やかな回復基調となりました。
海外では、中国経済や中東地域をめぐる情勢の先行き懸念、米国の政策動向など不透明な状況が続いたものの、米国において個人消費や設備投資が堅調に推移したことで、総じて持ち直しの動きとなりました。
このような環境の中、当社グループは3ヵ年中期経営計画「Challenge Now for Change New 2024 変革への挑戦」の最終年度として、「グローバル経営の深化とシナジー」「顧客の期待の先を行く」「新規事業/新製品への挑戦」「環境/社会課題解決への貢献」の4つの戦略の具体的な取り組みを行ってまいりました。
その結果、連結売上高は128,141百万円、前期比1.9%増加、連結営業利益は10,488百万円、前期比19.5%増加、連結経常利益は10,587百万円、前期比10.9%増加、親会社株主に帰属する当期純利益は7,370百万円、前期比7.1%増加となり、4期連続で売上高および各段階利益が過去最高を更新しました。
次にセグメント別の業績をご報告申しあげます。
国内では自動車生産は減少したものの、エラストマーコンパウンドの拡販と高騰した原材料の価格転嫁が進み、増収となりました。
海外では、ASEAN市場における日系自動車生産の減少に伴い販売が減少したものの、北米の日系自動車生産の増加に伴う販売の増加および高騰した原材料の価格転嫁が進み、増収となりました。
セグメント利益につきましては、国内のエラストマーコンパウンドの新規拡販と、国内外の販売価格の適正化により、増益となりました。
その結果、売上高は41,120百万円、セグメント利益は4,869百万円となりました。
国内では、生活資材向け塩ビコンパウンドの販売が減少したものの、小巻ラップ製品および生活資材向けエラストマーコンパウンドの販売が増加し、増収となりました。
海外では、医療・生活資材向け塩ビコンパウンドの販売が増加し、増収となりました。
セグメント利益につきましては、小巻ラップ製品および海外での医療・生活資材向け塩ビコンパウンドの販売増加と販売価格の適正化により、増益となりました。
その結果、売上高は36,809百万円、セグメント利益は3,522百万円となりました。
国内では、ロボット/FA/半導体向け等のコンパウンドの販売が増加したものの、機能性コンパウンドおよび機能性フィルムの販売が減少し、減収となりました。
海外では、中国・米国・タイ国市場向け塩ビコンパウンドの販売が増加し、増収となりました。
なお、前年度第1四半期まで連結子会社でありましたリケンテクノスインターナショナル株式会社の当社への吸収合併の影響により、同セグメント全体では減収となりました。
セグメント利益につきましては、機能性フィルムの販売減少により、減益となりました。
その結果、売上高は24,689百万円、セグメント利益は978百万円となりました。
国内では、樹脂サッシ用塩ビコンパウンドの特需が落ち着いたことによる販売の減少および建材市場の低迷による建材用フィルムの販売減少により、減収となりました。
海外では、米国での建材市場向け塩ビコンパウンドの販売が減少し、減収となりました。
セグメント利益につきましては、国内外での建材市場向け塩ビコンパウンドの販売減少により、減益となりました。
その結果、売上高は25,450百万円、セグメント利益は1,011百万円となりました。