第95回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 4220

事業の経過およびその成果

 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価高による節約志向の高まりやコロナ禍明け後の需要回復の一巡により、個人消費などで足踏みが見られたものの、継続する雇用・所得環境の改善、企業収益の持ち直しにより、総じて緩やかな回復の動きとなりました。
 海外では、世界的な金融引き締めや中国経済減速の影響に加え、中東情勢等、先行き不透明な状況が続いているものの、米国経済が底堅い雇用・所得環境に支えられ個人消費や設備投資が堅調に推移したことで、総じて持ち直しの動きとなりました。
 産業別では、国内建材市場は住宅着工件数・非住宅着工件数共に前期比で減少し、低調に推移しました。グローバル自動車市場は半導体不足を起因とした部品供給問題等による生産制約の解消が進み、前期比で生産台数が増加しました。
 このような環境の中、当社グループは3ヵ年中期経営計画「Challenge Now for Change New 2024 変革への挑戦」の2年目として、「グローバル経営の深化とシナジー」「顧客の期待の先を行く」「新規事業/新製品への挑戦」「環境/社会課題解決への貢献」の4つの戦略の具体的な取り組みを行ってまいりました。
 その結果、連結売上高は125,739百万円、前期比1.8%増加、連結営業利益は8,775百万円、前期比16.9%増加、連結経常利益は9,544百万円、前期比19.8%増加、親会社株主に帰属する当期純利益は6,880百万円、前期比51.0%増加となり、3期連続で売上高および各段階利益が過去最高を更新しました。

次にセグメント別の業績をご報告申しあげます。


 国内では、自動車市場が回復し、同市場へのエラストマーコンパウンドの販売が増加し、増収となりました。
 海外では、中国市場における日系自動車の生産が減少したものの、北米・インド国の日系自動車生産の回復に伴い販売が増加し、増収となりました。
 セグメント利益につきましては、中国の日系自動車生産低下に伴う販売の減少、高騰した一部原材料の価格転嫁遅れが影響し、減益となりました。
 その結果、売上高は40,004百万円、セグメント利益は3,647百万円となりました。


 国内では、生活資材向けエラストマーコンパウンドの販売が減少したものの、小巻ラップ製品の販売が好調に推移し、増収となりました。
 海外では、タイ国での生活資材向け塩ビコンパウンドの販売が減少し、減収となりました。
 セグメント利益につきましては、製品価格適正化と北米の塩ビコンパウンドおよび国内の小巻ラップ製品の販売増加により、増益となりました。
 その結果、売上高は34,055百万円、セグメント利益は2,735百万円となりました。



 国内では、工作機械電線向け塩ビコンパウンドの販売が減少したものの、半導体市場向けダイシングフィルム等の機能性フィルムの拡販が進み、増収となりました。
 海外では、インドネシア国での塩ビコンパウンドの販売が増加したものの、中国および米国市場での塩ビコンパウンドの販売が減少し、減収となりました。
 セグメント利益につきましては、インドネシア国での塩ビコンパウンドの販売増加と国内の機能性フィルムの拡販により、増益となりました。
 その結果、売上高は25,022百万円、セグメント利益は1,262百万円となりました。



 国内では、非住宅市場向けフィルムおよび、「住宅省エネキャンペーン」による樹脂サッシ用塩ビコンパウンドの販売増加により、増収となりました。
 海外では、米国の建材市場向け塩ビコンパウンドの販売が減少し、減収となりました。
 セグメント利益につきましては、国内の販売が増加したものの、海外の建材市場向け塩ビコンパウンドの販売が減少し、前年並みとなりました。
 その結果、売上高は26,601百万円、セグメント利益は1,055百万円となりました。


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2024/06/21 12:00:00 +0900
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