第86期定時株主総会 招集ご通知 証券コード : 4549

対処すべき課題

 当社グループは、当連結会計年度において、「EIKEN ROAD MAP 2030」及び中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)に基づき、以下の重点課題に取り組んでまいりました。

①がんの予防・治療への貢献

 便潜血検査用の採便容器内の緩衝液を改良し、ヘモグロビンの安定性や抗体との反応性を向上させることに成功しました。緩衝液の改良により、夏場でも郵送検診が可能となり、郵送スクリーニングの拡大による受診率アップにつながることが期待されます。

②感染症撲滅・感染制御への貢献

 LAMP法を用いた結核検査システム(TB-LAMP)が、ナイジェリアにおいて巡回健診による積極的結核患者スクリーニングプログラムとして大規模に採用されました。このTB-LAMPは、2011年の発売からグローバルに活用されていることから、結核予防に大きな功績が認められ、第27回秩父宮妃記念結核予防功労賞(国際協力功労賞)を受賞しました。当社グループは、より一層「結核の撲滅」という社会課題の解決への取り組みを加速します。

③ヘルスケアに役立つ製品・サービスの提供

 発症すると長期間の治療が必要となる炎症性腸疾患(IBD)の早期発見の検査として展開している便中カルプロテクチン測定試薬に「クローン病の病態把握の補助」の使用目的(臨床的意義)追加が薬事承認されました。クローン病の病態把握の補助として、非侵襲的な便からの検査が可能になることにより、内視鏡検査による患者の身体的・経済的負担の軽減につながることが期待されます。また、当社が現在開発を進めている「歯周病リスク評価ツール」が、厚生労働省の「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業」に採択されました。今後、当ツールの社会実装を目指し、開発に取り組んでまいります。

 「EIKEN ROAD MAP 2030」では、上記事業活動を推進するうえで不可欠となる経営戦略として、「人を活かした活力ある企業」及び「地球環境と調和した事業活動」を掲げております。これらを実現するうえでは、その基礎として当社グループ(子会社を含む)のガバナンスを一層強固にする必要があり、引き続きその改善に努めてまいります。

 当社グループは、引き続き上記の重点施策の推進を図るとともに、経営基盤の強化及び人財にフォーカスした経営を推進し、持続的な成長と着実な収益性の向上を目指してまいります。

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2024/06/25 11:00:00 +0900
2024/06/18 17:00:00 +0900
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