事業の経過及びその成果

① 事業環境

 当期の世界経済は、新型コロナウイルス感染症による経済活動の制限の緩和が進み、緩やかな回復基調となりました。一方、ロシアのウクライナ侵攻の長期化の影響を受け、世界的にエネルギーや穀物が不足し、これらを中心に取引価格が高騰しました。また欧米各国の金融引締め等による景気後退懸念や、中国でのゼロコロナ政策の影響による国内外混乱等、世界経済の不透明な状況が続きました。

② 事業概況

 当期は半導体不足や中国のロックダウン等により車両生産は影響を受けたものの、年間を通じて回復基調となりました。加えて、注力領域である電動化関連製品や先進安全製品を中心に、順調な拡販を進め、売上は前年比増収となりました。利益につきましても、部品・素材や、物流・エネルギー費用の高騰等、厳しい外部環境の中、グローバルでの自社努力による合理化と、コスト上昇分の価格反映により、前年比増益となりました。また半導体の安定調達に向けて、半導体メーカーとの長期契約締結やパートナーシップを強化したほか、型費の支払いについても、従来の分割支払いから一括支払いに変更する等、サプライチェーン全体での競争力向上や、経済循環への取り組みを強化しました。今後も社会課題の解決と企業価値向上を両立させ、持続可能な社会の実現に挑戦し続けます。

③ 当期の業績

 当期の業績について売上収益は、電動化や先進安全領域の拡販や車両生産の回復により6兆4,013億円(前期比8,858億円増、16.1%増)となりました。営業利益は為替差益、合理化・変動対応力の強化等により4,261億円(前期比849億円増、24.9%増)となり、売上収益と共に過去最高を達成しました。税引前利益は4,569億円(前期比721億円増、18.7%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は3,146億円(前期比507億円増、19.2%増)と増益になりました。


地域別売上収益

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2023/06/20 11:00:00 +0900
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