取締役12名全員は、本総会終結と同時に任期満了となります。
つきましては、取締役13名を選任いたしたく、その候補者は次のとおりです。取締役候補者13名のうち、5名が社外取締役候補者ですが、いずれの候補者も、(株)東京証券取引所など国内の金融商品取引所が定める独立役員の要件及び三菱商事が定める社外取締役選任基準を満たしています。
なお、取締役会の構成と取締役候補者の選任方針・手続は、取締役会の諮問機関であるガバナンス・指名・報酬委員会で審議し、取締役会で次のとおり決定しています。
広範な分野で多角的な事業を行う当社の適切な意思決定・経営監督の実現を図るため、社内及び社外から、豊富な経験、高い見識、高度な専門性を有する者を複数選任しています。
具体的な取締役候補者の選任方針は、取締役(社内)として、取締役会議長を務める取締役会長、業務執行の最高責任者である社長のほか、全社経営を担う執行役員・コーポレートを担当する執行役員などの中から選任しています。また、社外取締役は、企業経営者などの実践的な視点を持つ者、及び世界情勢、社会・経済動向などに関する高い見識に基づく客観的かつ専門的な視点を持つ者から複数選任しています。
原則として、取締役会は審議を行うにあたり適切な規模とし、そのうち社外取締役が3分の1以上を占める構成としています。
上記の方針を踏まえ、社長が取締役候補者の選任案を作成し、ガバナンス・指名・報酬委員会による審議を経て、取締役会で決議の上、株主総会に付議することとしています。
社外取締役・社外監査役の機能の明確化・強化を図るため、社外役員・社外委員が過半数を占めるガバナンス・指名・報酬委員会で審議の上、取締役会にて「社外役員選任基準」を次のとおり制定しています。
(株)東京証券取引所など国内の金融商品取引所が定める独立役員の要件に加え、本人の現在及び過去3事業年度における以下①~⑦の該当の有無を確認の上、独立性を判断する。
※1 業務執行者とは、業務執行取締役、執行役、執行役員その他の使用人等をいう。
※2 当社の定める基準を超える借入先とは、当社の借入額が連結総資産の2%を超える借入先をいう。
※3 当社の定める基準を超える取引先とは、当社との取引が当社連結収益の2%を超える取引先をいう。
※4 一定額を超える寄附とは、1事業年度当たり2,000万円を超える寄附をいう。
なお、上記①~⑦のいずれかに該当する場合であっても、当該人物が実質的に独立性を有すると判断した場合には、社外役員選任時にその理由を説明・開示する。
昭和24年2月14日生 69歳
115,727株
8年(本総会終結時)
日清食品ホールディングス(株)社外取締役、三菱自動車工業(株)社外取締役、三菱重工業(株)社外取締役
プラント事業や船舶・交通・宇宙航空事業等の機械関連事業及び新産業金融事業に従事し、シンガポール支店長や新産業金融事業グループCEO等の要職を経て、平成22年6月から約6年間、社長として三菱商事の企業価値向上に貢献してきました。平成28年4月から取締役会長として、非業務執行の立場から経営の監督機能を担っており、三菱商事における豊富な業務経験と、当社の経営全般、グローバルな事業経営及び管理・運営業務に関する知見を有していることから、引き続き取締役候補者としました。
昭和30年7月31日生 62歳
85,912株
2年(本総会終結時)
農水産事業等の生活産業関連事業に従事し、また、オーストラリア在勤時には事業投資先の企業価値向上に貢献してきました。その後、生活産業グループCEO等の要職を経て、平成28年4月から業務執行の最高責任者である社長を務めております。現在は、事業を通じて「経済価値」「社会価値」「環境価値」の三価値を同時に実現すべく「中期経営戦略2018」を推進しており、三菱商事における豊富な業務経験と、当社の経営全般、グローバルな事業経営及び管理・運営業務に関する知見を有していることから、引き続き取締役候補者としました。
昭和33年2月11日生 60歳
50,902株
(株)オカムラ 社外取締役
鉄鋼製品事業、金属資源事業等の金属関連事業に従事し、平成28年4月から金属グループCEOを務め、世界市場に対する良質で競争力の高い製品、金属資源の安定供給に貢献してきました。現在は、コーポレート担当役員(業務、調査、経済協力、ロジスティクス総括)、アジア・大洋州統括として、グローバルな事業展開の取組を推進しており、三菱商事における豊富な業務経験と、当社の経営全般、グローバルな事業経営及び管理・運営業務に関する知見を有していることから、取締役候補者としました。
昭和34年2月19日生 59歳
27,762株
2年(本総会終結時)
財務・会計関連業務に従事し、主計部長等の要職を経て、平成28年4月から最高財務責任者であるCFOを務め、また、平成29年4月からIT分野も管掌しております。現在は、コーポレート担当役員(CFO、IT)として、成長投資の足場となる盤石な財務体質の構築を推進し、財務・会計、IT分野において三菱商事の企業価値向上に貢献しており、三菱商事における豊富な業務経験と、当社の経営全般及び管理・運営業務に関する知見を有していることから、引き続き取締役候補者としました。
昭和33年10月18日生 59歳
55,400株
1年(本総会終結時)
原料炭を始めとした鉄鋼原料事業等の金属関連事業や経営企画・事業投資関連のコーポレート業務に従事し、また、平成26年4月から鉄鋼製品の流通・加工関連の事業投資先の代表取締役社長として同社の企業価値向上に貢献してきました。現在は、コーポレート担当役員(事業投資総括、サステナビリティ推進、AI/IoT推進)として、事業経営への進化を遂げる上で重要な事業投資、サステナビリティ、AI/IoTへの取組を推進しており、三菱商事における豊富な業務経験と、当社の経営全般及び事業経営・管理業務に関する知見を有していることから、引き続き取締役候補者としました。
昭和33年6月27日生 59歳
27,022株
1年(本総会終結時)
資材事業等の生活産業関連事業に従事し、平成26年4月から泰国三菱商事会社の社長として、同国における三菱商事グループの競争力の最大化に貢献してきました。現在は、コーポレート担当役員(広報、人事)として、コーポレートブランディング、経営人材の育成への取組を推進しており、三菱商事における豊富な業務経験と、当社の経営全般及び管理・運営業務に関する知見を有していることから、引き続き取締役候補者としました。
昭和33年11月11日生 59歳
22,081株
1年(本総会終結時)
機械関連事業に従事し、平成25年4月からインド三菱商事会社の社長として、成長が続く同国の内需取り込みや投資の拡大に貢献してきました。現在は、コーポレート担当役員(総務、法務)として、三菱商事のガバナンス強化を推進するほか、チーフ・コンプライアンス・オフィサーとして三菱商事グループにおけるコンプライアンス体制の強化・自立化を推進し、また、緊急危機対策本部長(国内外・新興感染症、コンプライアンス)として、連結ベースでの危機管理体制の強化を推進しており、三菱商事における豊富な業務経験と、当社の経営全般及び管理・運営業務に関する知見を有していることから、引き続き取締役候補者としました。
昭和35年1月19日生 58歳
15,280株
Olam International Limited Non-Executive Director
財務・会計関連業務に従事し、また、国内外の事業投資先へ出向し、企業価値向上に貢献してきました。その後、事業投資総括部長等の要職を経て、現在は、コーポレート担当役員(国内)、関西支社長として、三菱商事の国内拠点における連結ベースでの事業推進に取り組んでおり、三菱商事における豊富な業務経験と、当社の経営全般及び事業経営・管理業務に関する知見を有していることから、取締役候補者としました。
私は独立役員として株主・投資家の視点から中長期的な企業価値向上に尽力することをミッションと考えています。昨年度は取締役会の実効性評価プロセスに関わり、調査の全体設計を行いました。各役員の意見を反映し、取締役会として成長戦略、連結先のガバナンスにより力を入れる方向が確認できました。また、生の声を知るために、営業部門、コーポレートスタッフ部門とのセッションを22件行い、国内外の拠点・連結先14か所を訪問し、最前線で得られたものを報告・提言につなげています。三菱商事には今後も更なる飛躍の可能性があると考えており、引き続き、三菱商事グループが中長期的な成長を図れるよう努力して参ります。
昭和28年1月4日生 65歳
定例:開催11回、出席11回
臨時:開催3回、出席3回
5,730株
3年(本総会終結時)
(注)
同氏は、平成16年4月から平成27年3月まで、東京ガス(株)西山経営研究所長を務めていましたが、同期間における主たる職務は上記各大学の教授であり、同社の業務執行には関与していません。
立命館大学教授
大学における企業経営・人材育成等に関する研究活動や、長年にわたる実業界での経験をもとに、客観的・専門的な視点から、三菱商事の経営への助言や業務執行に対する適切な監督を行っており、引き続き社外取締役候補者としました。
三菱商事の世界的事業展開は、各事業のバリューチェーンを縦に広げるとともに、事業間の横の連携により、点から線、線から面へと、世界に例のないモデルに進化しています。急速な事業展開に合わせ、コーポレート・ガバナンスの整備も迅速に行われていますが、地政学的リスクや劇的な技術進歩に対し、絶えず最適なものとする必要があります。製造業における経営経験も踏まえ、三菱商事の更なる飛躍に寄与していきたいと考えています。
昭和21年7月25日生 71歳
定例:開催11回、出席11回
臨時:開催3回、出席1回
※三菱自動車工業(株)の株式公開買付けの件で、利益相反の観点から取締役会1回への出席を控えていただきました。
8,968株
2年(本総会終結時)
三菱重工業(株)取締役会長
セイコーエプソン(株)社外取締役
三菱重工業(株)の取締役社長・取締役会長を務め、世界各地で事業を展開するメーカーの経営を通じて培われた高い見識をもとに、実践的な視点から、三菱商事の経営への助言や業務執行に対する適切な監督を行っており、引き続き社外取締役候補者としました。
30年以上にわたるM&A及び経営コンサルタントとしての経験をもとに、三菱商事の事業展開を中長期的な視点で見据え、持続的な企業価値向上を後押しすべく貢献していきたいと考えております。また、三菱商事の取締役会は、活発に発言できる雰囲気の中で、実質的議論がなされるなど、今でも既に高度なレベルにありますが、更なる高みを目指して、より実効性のあるガバナンス体制を構築すべく貢献したいと考えております。
昭和39年3月7日生 54歳
定例:開催11回、出席11回
臨時:開催3回、出席3回
693株
2年(本総会終結時)
(株)岡&カンパニー 代表取締役
アステラス製薬(株)社外監査役(平成30年6月退任予定)、(株)ハピネット 社外監査役、日立金属(株)社外取締役
長年にわたるコンサルティング業界での経験や、様々な企業での社外役員としての経験をもとに、実践的・多角的な視点から、三菱商事の経営への助言や業務執行に対する適切な監督を行っており、引き続き社外取締役候補者としました。
三菱商事のガバナンス体制の更なる充実のため、取締役会及びガバナンス・指名・報酬委員会において積極的に議論を交わしていますが、特に取締役会の運営改善を通じた活性化については所期の目標を達成したと考えます。国際情勢の流動性が益々強まっている昨今、一層広い視野でのリスクマネジメントが求められています。今後は、国内外の現場視察を更に頻繁に行うことで各営業グループの活動実態をより深く理解することに加え、社内での意思疎通を緊密化させていきたいと思います。
昭和27年10月10日生 65歳
定例:開催8回、出席8回
臨時:開催2回、出席2回
※平成29年6月23日の取締役就任以降の状況を記載しています。
0株
1年(本総会終結時)
外務省において要職を歴任し、外交を通じて培われた国際感覚や世界情勢等に関する高い見識をもとに、客観的・専門的な視点から、三菱商事の経営への助言や業務執行に対する適切な監督を行っており、引き続き社外取締役候補者としました。
ガバナンス体制の構築は、変化する事業環境に即応して、不断に試行錯誤を経ながら追求していかなければならない課題です。三菱商事は、現在の社会情勢下で、新しいビジネスモデルの追求、ポートフォリオの再構築等を進め、しっかりとした業績を上げてきておりますが、社外取締役として、これまでのエネルギー・産業政策、通商政策分野や組織運営の経験を活かし、攻めと守りのバランスを取りながら、企業価値の長期的向上に寄与して参ります。
昭和33年1月29日生 60歳
3,000株
(株)ニトリホールディングス 社外取締役(監査等委員)、旭化成(株)社外取締役
経済産業省等において要職を歴任し、国内外の経済の動向に関する高い見識をもとに、客観的・専門的な視点から、三菱商事の経営への助言や業務執行に対する適切な監督を行うことができると判断し、社外取締役候補者としました。